英中銀、11月に利下げも12月の追加利下げの可能性は低そう=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/11/02 01:46
 きょうのポンドドルは買い戻しが優勢となっている。一時1.2980ドル付近まで上昇し、100日線に顔合わせする場面も見られた。今週のリーブス英財務相の秋季予算案を受けて英国債に売りが強まるなど、今週は不安定な動きも見られ、ポンドも売りが強まる場面が見られた。しかし、週末になってその動きも一服しており、ポンドも買い戻されているようだ。ただ、ドル高期待も根強い中でリバウンド相場を形成しようという動きまではない。

 一部のエコノミストからは、英中銀は11月に利下げを実施する可能性が高いが、12月は実施しないかもしれないとの見方が出ている。英中銀は11月7日の金融政策委員会(MPC)で0.25%ポイントの利下げを実施し、政策金利を4.75%とするだろう。しかし、今週のリーブス英財務相の予算案で公共投資拡大がコミットされたことから、12月の追加利下げの可能性は低そうだという。

 英中銀の委員の中には、政府の追加支出がインフレを高めるのではないかと懸念している者もいると語った。短期金融市場では12月末までに計0.30%ポイント利下げを織り込んでいる。

GBP/USD 1.2954 GBP/JPY 198.19 EUR/GBP 0.8376

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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