アジア株 香港株復活、前日の下げ帳消し 今回の中国刺激策は「長く厳しい冬」に終わりを告げられるか

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/10/04 14:23
アジア株 香港株復活、前日の下げ帳消し 今回の中国刺激策は「長く厳しい冬」に終わりを告げられるか

東京時間14:03現在
香港ハンセン指数   22612.76(+499.25 +2.26%)
中国上海総合指数  3336.50(休場)
台湾加権指数     22358.90(-31.49 -0.14%)
韓国総合株価指数  2569.51(+7.82 +0.31%)
豪ASX200指数    8140.80(-64.39 -0.78%)
インドSENSEX30種  82305.56(-191.54 -0.23%)

アジア株はまちまち。

台風休場明け台湾株は小幅下落。豪州市場では鉄鉱石価格の下落を受け、BHPグループやリオティント、ニューモント、アルコアなど素材関連が総じて下落している。

香港株は大幅反発、前日の下げを帳消し。一連の景気刺激策を受け中国が不動産不況から脱却できるとの見方が広がっており、投資家は「長く厳しい冬」がようやく終わることを期待している。ただ、流石に買われすぎの水準に達しておりバブル懸念も高まっているため、上昇の勢いは衰えつつある。週末・米雇用統計を前に利益確定売りも見られる。米JPモルガンは中国不動産株上昇を追いかけるべきではないと警告、野村も投資家に冷静になるよう呼びかけている。

中国連休中の住宅市場や旅行・観光消費は回復傾向にあるようだ。上海市や北京市など大都市では不動産の内見が急増しているほか、予定していた割引を取り消したもよう。連休初日の鉄道利用者数は1日として過去最高を更新、最初の2日間の国内旅客数はアナリスト予想を上回った。米シティによると初日の国内観光地の入場券予約数は前年比で37%増加したもよう。

JPモルガンの警告を受け、きのう急落した龍湖集団や華潤置地、領展房地産投資信託基金、新世界発展、中国海外発展、九龍倉置業地産投資など不動産株が買い戻されている。旅行・観光の消費回復報告を受け、携程集団やHaidilao International Holdi、安踏体育用品など、旅行代理店やレストラン、アパレル関連も上昇。カジノ運営会社のサンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントも上昇している。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)