アジア株 香港株急反落、JPモルガンが中国不動産株の上昇追いかけるなと警告 バブル懸念も

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/10/03 14:20
アジア株 香港株急反落、JPモルガンが中国不動産株の上昇追いかけるなと警告 バブル懸念も

東京時間14:00現在
香港ハンセン指数   21738.38(-705.35 -3.14%)
中国上海総合指数  3336.50(休場)
台湾加権指数     22390.39(休場)
韓国総合株価指数  2561.69(休場)
豪ASX200指数    8194.50(-3.69 -0.04%)
インドSENSEX30種  83391.81(-874.48 -1.04%)

アジア株はまちまち。韓国市場は開天節で休場、台湾市場はきょうも超大型台風「クラトーン」接近のため終日取引停止。中国市場は国慶節で7日まで休場。
休場明けインド株は大幅下落、休み中の中東紛争激化を懸念して売り優勢。全業種が下落している。

香港株は7営業日ぶりに反落。米JPモルガンが中国不動産株の上昇を追いかけるべきではないと警告したことを受け不動産株が急落している。龍湖集団は11%超安、新世界発展は9.8%安、中国海外発展は8.3%安、恒隆地産は7.0%安、華潤置地は6.5%安。

JPモルガンは最近の住宅規制緩和は期待しているほど強力ではなく、10月中旬から下旬にかけて「パーティーは終わる」と、ほとんどの投資家が予想していると述べている。野村も投資家は冷静になる必要があると指摘。買われすぎからバブル懸念も高まっている。あすの米雇用統計を前に利益確定売りも見られる。

ただ、売り一巡後は下げ幅を縮小。中国が不動産不況から脱却できるとの見方は変わらないようだ。
相次ぐ景気刺激策を受け、この1週間はヘッジファンドや投資家が中国市場に殺到。「長く厳しい冬」がようやく終わることを期待している。インドや台湾、韓国は冴えず、アジア市場では中国が唯一の勝ち組に。連休初日から上海や北京など大都市で不動産の内覧が急増しているほか、連休初日10月1日の鉄道利用者数が延べ2140万人と、1日として過去最高を更新。株取引も活発。先週の香港証券会社の口座開設は急増、スタッフは予定していた休暇を取り消し顧客の対応に追われている。

景気刺激策を受け10月の中国経済統計は強い内容になることが予想されるが、期待値が高すぎると投資家は失望し中国香港株は急落する恐れがある。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)