カナダドルが売り優勢 大幅利下げの可能性=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/09/11 04:26
 きょうも為替市場はドル買いが優勢となる中、カナダドルは売りが優勢となっている。原油相場が急落していることもカナダドルを圧迫しているほか、本日はマクレム・カナダ中銀総裁がロンドンで会見しており、大幅利下げの可能性を排除しない姿勢に再言及していたことも売りのきっかけとなっているようだ。

 エコノミストはカナダ中銀による0.50%ポイントの大幅利下げの必要性について、カナダ国内で十分な議論が行われるだろうと指摘している。われわれはリスクとしては現在、第4四半期に大幅利下げに向けてリスクが偏っていると考えており、早ければ10月にも実施される可能性があると述べている。

 一方、別のストラテジストは、パンデミックを除けば、カナダの失業率は7年超ぶりの高水準である6.6%であり、労働市場の弱さを市場は過小評価していると主張。また、昨年のベース効果によりインフレが2%近くに達する可能性も僅かながらあるとも付け加えている。

 成長率もカナダ中銀の予測を下回り、潜在成長率を下回る見通しで、市場はまだ追加利下げを十分に織り込んでいないという。

USD/CAD 1.3604 CAD/JPY 104.65

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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