一貫して下落するドル円、クロス円相場 ドル円一時１４５．６１レベル＝ロンドン為替

一貫して下落するドル円、クロス円相場　ドル円一時１４５．６１レベル＝ロンドン為替

　きょうはドル円、クロス円が一貫して下落している。ドル円は147.21レベルを東京午前につけたあとは、上値重く推移。ロンドン序盤には146円台割れから145.61レベルまで安値を広げている。その後もの戻りは限定的で、146円には届いていない。

　クロス円も同様に下落の流れ。豪ドル円はほぼ前日ＮＹ終値の99.84レベルを高値に、東京市場、ロンドン市場を通して下落している。足元では安値を98.27近辺まで広げてきている。ユーロ円は162.80レベルを高値に160.91レベルまで下落。ポンド円は193.36レベルを高値に191.08レベルまで下落している。

　東京時間には本邦長期債利回りの上昇や中国景気不透明感などを受けた円高圧力が広がった。午後には植田日銀総裁が経済諮問会議の提出資料で「経済・物価見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整」との方針を示したことも円買い材料だった。ロンドン時間には、３．９３％付近まで上昇していた米１０年債利回りが、３．９０％前後に低下したことに反応する面もあったようだ。このあと日本時間午後１１時には８月米ＩＳＭ製造業景況指数が発表される。前日の円安の動きにポジション調整が入る面も指摘される。

USD/JPY　145.95　EUR/JPY　161.65　GBP/JPY　191.37