エヌビディア決算の為替相場への影響限定的、市場は米経済統計を重視

エヌビディア決算の為替相場への影響限定的、市場は米経済統計を重視　

ドル全面安。ユーロやポンド、豪ドルが対ドルで上昇している。ドル指数は低下、米10年債利回りも時間外で低下している。ユーロドルやポンドドルの上昇を受け、ユーロ円、ポンド円などクロス円も上昇。ドル円は144.40円台でもみ合い。

米半導体大手エヌビディアの売上高見通しは市場予想を上回ったものの、最も強気な予想には届かなかったことから一部投資家を失望させている。時間外でエヌビディア株は一時8%急落した。ナスダック先物は0.9%下落している。ただ、米国の景気後退が心配されているわけではない。そのためエヌビディア決算の為替相場への影響は限定的。アジア株式市場では半導体関連が下落して始まっているが、売り一巡後は買い戻される可能性。

市場はエヌビディア決算よりも米経済統計を重視。きょうは新規失業保険申請件数にGDP改定値、明日はPCE価格指数。なにより来週は8月の雇用統計が発表される。
直近の新規失業保険申請件数など労働市場がそこまで弱くないことから8月雇用統計は悪い結果にならないとの見方。予想よりも強い内容となれば9月会合50bp引き下げ観測は後退するか。