◆ まさに“乱高下”…
昨日も上を下への乱高下…。
注目の米雇用統計・年次改定(3月までの過去1年間)は、結局“△81.8万人”となりました。
事前に台頭していた“△100万人”ほどではありませんでしたが、“下方修正”されたのは事実です。
ただ昨日はそれを上回る混乱となり、マーケットは揺れ動きました。
実は“発表が遅れた(約33分)”のですが、それに際してもマーケットには思惑が渦巻いたからです。
まず元々の発表時刻(23:00)にかけて、米10年債利回りが“上下動(3.83%→3.78%)”し、それに伴ってドル円も“大きく振れ(145円半ば→147円手前→146円前半)”ました。
それが前記発表後に“さらなるドル売り”へとつながる予兆となり、そして“ハト派姿勢”が強まった「FOMC議事要旨」にかけて“144.455円”へと下落するに至りました。
ただ囃したほどではなかったこともあり、そこから先は「材料出尽くし」として“巻き戻し”が先行しています。
こうして“上を下へ”と派手に振れたものの、終値ベースで見れば“ほぼ前日比変わらず”まで押し戻され、昨日の取引を終えています。
◆ 普通に考えれば、本日は“材料不足”ということになるが…?
そうなると次は「ジャクソンホール」そして「閉会中審査」が注目ということになりますが、本日はその狭間となります。
そうなると“材料不足”の印象は否めず、“膠着(小動き)”と見るのが妥当ということになります。
ただ本日は「米新規失業保険申請件数」が予定されていますが、この直近データは実は“2週連続で改善(25.0万人→23.4万人→22.7万人)”しています。
つまり昨日の「年次改定」にて“雇用悪化”が囃されていますが、これが“3週連続の改善”ともなれば…?
後は結果次第ということになりますが、前記“材料出尽くし”もあります。
“上値の重さ”が囃されやすい状況ではありますが、“もう一段”を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.906(8/21高値、日足・一目均衡表転換線、8/15~8/21の50%戻し)
146.630(ピボット1stレジスタンス)
上値5:146.333(8/15~8/21の38.2%戻し、8/20高値後の76.4%戻し)
上値4:145.956(週足・一目均衡表先行スパン上限、8/21高値後の61.8%戻し、大台)
上値3:145.842(20月移動平均線)
上値2:145.615(8/15~8/21の23.6%戻し、8/21高値後の50%戻し)
上値1:145.391(8/21高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:145.266
下値1:145.020(-1σ、大台)
下値2:144.623(100週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
下値3:144.455(8/21安値)
下値4:144.249(8/7安値)
下値5:144.179(ピボット1stサポート)
144.000(大台)
143.608(8/6安値)
《10:55》
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