城南進研 Research Memo(6):収益構造改革の実行により資産圧縮が進むも、財務の健全性は維持

配信元:フィスコ
投稿:2024/08/14 13:06
*13:06JST 城南進研 Research Memo(6):収益構造改革の実行により資産圧縮が進むも、財務の健全性は維持 ■業績動向

3. 財務状況
城南進学研究社<4720>の2024年3月期末の財務状況は、資産合計は前期末比270百万円減少の4,875百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では売掛金が84百万円増加した一方で現金及び預金が159百万円、前払費用が27百万円それぞれ減少した。固定資産では有形固定資産が34百万円、無形固定資産が26百万円、投資有価証券が47百万円、敷金及び保証金が24百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比124百万円減少の2,993百万円となった。資産除去債務が63百万円増加した一方で、有利子負債が178百万円、契約負債が104百万円それぞれ減少した。純資産合計は同145百万円減少の1,882百万円となった。親会社株主に帰属する当期純損失122百万円の計上と剰余金の配当41百万円により、利益剰余金が163百万円減少した。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の39.4%から38.6%に低下したものの、有利子負債比率が同39.7%から33.2%に低下し、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)もプラスを維持するなど財務の健全性は維持しているものと判断できる。一方で、収益性に関しては売上高営業利益率が0.5%と依然低水準に留まっている。今後も収益構造改革を継続し、またBtoB向けのソリューションビジネスの拡大により収益性を向上していく戦略だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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