オキシデンタルが下落 クラウンロックＨＤが保有株を売却の意向と伝わる＝米国株個別

（NY時間10:00）（日本時間23:00）
オキシデンタル＜OXY＞　57.32（-1.66　-2.81%）

　オキシデンタル・ペトロリアム＜OXY＞が下落。テキサス州の石油王ダン氏が一部所有するクラウンロック・ホールディングス（ＨＤ）が、保有している同社株の売却により、最大１７億ドルの資金調達を試みていると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。クラウンロックＨＤは２９６０万株のオクシデンタル株を５８．３０－５８．５０ドルで売却したい意向だという。

　オキシデンタルは今月初旬に１０８億ドルでシェール大手のクラウンロックＬＰ社の買収を完了。当局への提出書類によると、クラウンロックＨＤはクラウンロックＬＰ社を所有するジェネラルパートナーとなっており、プライベートエクイティ企業であるダン・アンド・ライムロック・パートナーズによって設立された。

　オキシデンタルによるクラウンロックＬＰの買収は、過去１年間の米国における石油業界の取引の中でも最大規模の１つであった。

　売却先の候補には、オキシデンタルの筆頭株主である、バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ＜BRK.B＞が噂されている。

【企業概要】
　主にパーミアン盆地やDJ盆地などで、石油(コンデンセートを含む)・天然ガス液(NGL)・天然ガスの探鉱・開発・生産を行う。基礎化学品・ビニル製品の製造・販売のほか、各事業を支援する中流・マーケティング事業として、収集システム・ガスプラント・コジェネレーション・貯蔵施設の運営などを行う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美