アジア株は上昇、米中景気先行き懸念後退 中国CPI予想上回る伸び、PPIは予想ほど低下せず安堵感

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/09 11:20
アジア株は上昇、米中景気先行き懸念後退 中国CPI予想上回る伸び、PPIは予想ほど低下せず安堵感

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   17131.07(+239.24 +1.42%)
中国上海総合指数  2884.51(+14.61 +0.51%)
台湾加権指数     21491.94(+621.84 +2.98%)
韓国総合株価指数  2590.33(+33.60 +1.31%)
豪ASX200指数    7770.40(+88.42 +1.15%)

アジア株は総じて上昇、前日の米株大幅高を受け買い優勢で始まった。

きのう発表された米新規失業保険申請件数(3日終了週)が約1年ぶりの大幅減少となったことを受け、米景気先行きに対する過度な懸念が後退、安堵感が広がっている。きょう発表された中国物価統計も好感されている。中国7月の消費者物価指数は+0.5%と予想以上に伸びが加速し2月以来の高水準となった。生産者物価指数は-0.8%と22カ月連続でマイナスも予想ほどは低下しなかった。

ただ、来週は米金融政策の動向を左右する米消費者物価指数が発表されるため警戒感は高まっている。8月後半にはジャクソンホール会合、月末には米PCE価格指数もあり、今月は不安定な動きが続く可能性。来週は中国の7月小売売上高、新築・中古住宅価格、不動産投資が発表されるほか、人民銀行が中期貸出制度(MLF)1年物金利を公表する。前回は予想外に引き下げたが株式市場の反応は限定的だった。

中国物価統計を受け上海株は上げ幅を拡大。ただ、来週の中国一連の経済統計への警戒感から上値は重い。ハイテクや不動産、素材関連が軒並み上昇している。
香港株は1週間ぶり高値をつけている。自動車や消費者サービス、生活必需品が総じて上昇。バイドゥや美団、ネットイース、アリババ、JDドットコム、テンセントホールディングスなどハイテク関連も上昇している。台湾株は大幅上昇。鴻海精密工業や広達電脳、台達電子、聯発科技などハイテク関連が大幅高。TSMCは3.3%高。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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