あすの日銀決定会合を控えて円売り優勢、ドル円一時155円台乗せ=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/30 20:25
あすの日銀決定会合を控えて円売り優勢、ドル円一時155円台乗せ=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円売りが優勢。ドル円は東京午後に154円付近の揉み合いを上放れて上昇。ロンドン朝方には155.22近辺に高値を伸ばした。本邦長期債利回りが1%割れとなるなど、市場ではあすの日銀決定会合での追加利上げ見送り観測が広がっていた。イベントを控えて短期筋が円買いポジションに調整を入れる面もあったようだ。ロンドン勢が本格参加してからは値動きは一服。ドル円は154円台後半での揉み合いが続いている。クロス円も同様に買われており、ユーロ円は166円台半ばから168円手前まで、ポンド円は198円付近から199円台半ばまで上昇する場面があった。足元でも高値圏で推移している。ユーロ対ポンドではややユーロがが買われている。この日は一連の欧州主要国の第2四半期GDP速報値が発表された。ドイツが予想外にマイナス成長となったが、フランス、スペイン、イタリアなどがプラスを維持し、ユーロ圏全体では前期比+0.3%と前回並みの成長を維持、市場予想を若干上回った。欧州株や米株先物は概ね堅調に推移しており、リスク動向は安定している。

 ドル円は154円台後半での取引。東京午前の153.62近辺を安値に、その後は堅調に推移している。154円付近での揉み合いを経て、東京午後からロンドン朝方にかけては155.22近辺まで高値を伸ばした。本邦長期債利回りが1%割れとなるなど、市場ではあすの日銀決定会合を控えて追加利上げ見送り観測が広がっていた。ロンドン時間に入ってからは上昇一服となり、154円台後半で揉み合っている。

 ユーロドルは1.08台前半での取引。東京午前の1.0814近辺を安値に、ロンドン市場では1.0836近辺まで買われている。値幅は22ポイントと限定的。ユーロ円はドル円とともに買われ、166.19近辺を安値に、ロンドン朝方には167.95近辺まで高値を伸ばした。対ポンドではユーロ買いが優勢。一連の欧州GDP速報値はドイツがやや弱含んだが、フランス、イタリア、スペインがプラス成長を維持。ユーロ圏全体も前期比0.3%成長だった。

 ポンドドルは1.28台半ばでの取引。東京朝方の1.2866近辺を高値に、東京午後の1.2844近辺を安値とするレンジ相場となっている。ポンド円はドル円とともに買われ、東京午前の197.50近辺を安値に、ロンドン朝方には199.47近辺に高値を伸ばした。足元では199円を挟んだ取引が続いている。ユーロポンドは0.84台前半で小高く推移。ユーロ買い・ポンド売りの動きとなっている。木曜日の英金融政策委員会(MPC)が注目されるなかで、前日の値動きに調整が入る格好となっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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