米外為市場サマリー:9月利下げシナリオ意識し一時153円10銭台に軟化

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/29 07:53
 26日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=153円76銭前後と前日に比べて18銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=166円93銭前後と同2銭程度のユーロ安・円高だった。

 同日に発表された米国の6月個人消費支出(PCE)物価指数は、前月比で総合が0.1%上昇、食品・エネルギーを除くコアが同0.2%上昇となった。ともに市場予想と同水準となり、インフレの鈍化に伴って米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの市場の見方を支える格好となった。9月利下げシナリオが意識されるなかで米金利は低下。ドル売りが促され、一時153円10銭台まで軟化した。7月のFOMCでは、政策金利の据え置きがコンセンサスとなる一方、日銀が7月の金融政策決定会合後にどのようなアナウンスを行うかに関しては不透明感が漂っている。7月30~31日の決定会合を受けた日銀側の発表内容を見極めたいとのムードからポジションを一方向に傾ける姿勢は広がりにくく、ドル円相場の下値は限られた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0856ドル前後と前日に比べて0.0010ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS
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