カナダ中銀、利下げでは住宅供給力は改善しないと警告=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/27 04:27
 きょうのカナダドルは売りが優勢となっており、ドルカナダは一時1.3850加ドル付近まで上昇したほか、カナダ円は110円台に下落する場面が見られた。原油相場が76台に下落していることもカナダドルの売りを誘ったようだ。

 カナダ中銀は今週、予想通りに追加利下げを実施した。6月に引き続き連続利下げとなる。そのような中で、カナダ中銀は利下げはカナダの住宅取得可能性の問題を完全に解決するものではないと警告している。

 住宅の値ごろ感は僅かに改善したが、依然として数十年来の高水準にある。一度の金利変更で奇跡的に解決できると考えるのは間違いだ。カナダ国民にはより包括的で協調的な政策対応が必要だと述べた。

 アナリストによれば、カナダの住居費を押し上げている要因の1つに、移民による急速な人口増加があるという。カナダ中銀は、カナダ連邦政府が一時的な学生や労働者の入国制限の計画をいつ実行に移すか不透明だとして、人口増加率の予測を上方修正していた。

USD/CAD 1.3834 CAD/JPY 111.15

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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