*14:08JST 坪田ラボ Research Memo(8):当面は手元資金で事業活動を推進する予定
■坪田ラボ<4890>の業績動向
2. 財務状況
2024年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比377百万円減少の2,295百万円となった。主な変動要因は、現金及び預金の減少で277百万円、仕掛品の減少で69百万円、固定資産の減少で32百万円である。仕掛品はパイプラインの進捗に応じて獲得するマイルストーン収入等の見込み額を計上している。
一方、負債合計は前期末比205百万円増加の927百万円となった。有利子負債が同22百万円減少の116百万円と着実に減少したほか、契約負債が44百万円、未払法人税等が36百万円それぞれ減少したが、契約損失引当金328百万円の計上が増加要因となった。純資産合計は同583百万円減少の1,367百万円となった。当期純損失641百万円の計上により利益剰余金が減少した。
自己資本比率は前期末の73.0%から59.6%に低下したものの、ネットキャッシュで1,766百万円となっており、当面の事業活動を進めていくうえでは問題のない水準を確保しているものと考えられる。ただ、現在の収益の大半は契約一時金及びマイルストーンの獲得によるものであり、これらが計画通りに進展しない場合には、資金調達が必要となる場面も出てくるものと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 財務状況
2024年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比377百万円減少の2,295百万円となった。主な変動要因は、現金及び預金の減少で277百万円、仕掛品の減少で69百万円、固定資産の減少で32百万円である。仕掛品はパイプラインの進捗に応じて獲得するマイルストーン収入等の見込み額を計上している。
一方、負債合計は前期末比205百万円増加の927百万円となった。有利子負債が同22百万円減少の116百万円と着実に減少したほか、契約負債が44百万円、未払法人税等が36百万円それぞれ減少したが、契約損失引当金328百万円の計上が増加要因となった。純資産合計は同583百万円減少の1,367百万円となった。当期純損失641百万円の計上により利益剰余金が減少した。
自己資本比率は前期末の73.0%から59.6%に低下したものの、ネットキャッシュで1,766百万円となっており、当面の事業活動を進めていくうえでは問題のない水準を確保しているものと考えられる。ただ、現在の収益の大半は契約一時金及びマイルストーンの獲得によるものであり、これらが計画通りに進展しない場合には、資金調達が必要となる場面も出てくるものと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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