円高圧力が継続、ドル円一時151円台 日銀利上げ観測や株安によるリスク警戒で=ロンドン為替概況
円高圧力が継続、ドル円一時151円台 日銀利上げ観測や株安によるリスク警戒で=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円高圧力が継続している。来週の日銀決定会合での利上げ観測が円買いを誘っている。加えて、世界的な株安の局面でリスク回避の円買い圧力も働いている状況。円高の動きが突出するなかで、リスク動向に敏感な豪ドルやNZドル、カナダドルといった資源関連通貨が軟調。ユーロやポンドの下げ相対的に小幅にとどまっている。ドル円は一時151.90台と5月3日以来の安値水準となった。神経質に売買は交錯も、足元では152円台前半と上値が重い。クロス円も円買いに押されている。豪ドル円は99円台前半、ポンド円は一時196円台割れ、ユーロ円は164円台後半まで下押しされた。欧州株や米株先物が軟調に推移するなかで、米10年債利回りも4.26%付近から4.22%付近へと低下。前日終値を上回っているのはユーロドルくらいで、ポンドドル、豪ドル/ドル、ドルカナダなどはいずれも前日終値よりもドル高水準に振れている。全般にリスク回避圧力が強い展開になっている。
ドル円は152円台前半での取引。東京朝方の153.97近辺を高値に終日前日終値水準を下回っている。東京昼過ぎには152.20台まで下落。その後の反発は153円手前までにとどまった。ロンドン時間に入ると欧州株の下落や米債利回り低下とともに一時151.94近辺まで安値を広げた。5月3日以来のドル安・円高水準となった。その後は下げ渋りも152円台後半までにとどまり、再び152円台前半に軟化している。この時間帯はリスク回避の動きに押される格好となっている。
ユーロドルは1.08台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.0828近辺まで下落。その後のロンドン市場では1.0859近辺まで買われている。前日終値1.0840レベルと挿む上下動となっている。ユーロ円はドル円と同様に売られている。東京朝方の166.87近辺を高値に、ロンドン序盤には164.83近辺まで下落。その後は165円台前半から後半で推移している。対ポンドではユーロ買いが優勢。独Ifo景況感指数は予想外の悪化となったが、特段の売り反応はみられなかった。
ポンドドルは1.28台後半での取引。ロンドン朝方に1.2917近辺まで買われる場面があったが、その後は上値重く推移。足元では安値を1.2870付近に広げてきている。ポンド円は東京朝方の198.76近辺を高値に、ロンドン市場では195.87近辺まで安値を広げている。ユーロポンドは0.8393近辺から0.8430近辺へと上昇、ポンド売りが優勢。原油安など資源価格の下落などが豪ドルなどとともにポンドの上値を抑えているもよう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
ロンドン市場は、円高圧力が継続している。来週の日銀決定会合での利上げ観測が円買いを誘っている。加えて、世界的な株安の局面でリスク回避の円買い圧力も働いている状況。円高の動きが突出するなかで、リスク動向に敏感な豪ドルやNZドル、カナダドルといった資源関連通貨が軟調。ユーロやポンドの下げ相対的に小幅にとどまっている。ドル円は一時151.90台と5月3日以来の安値水準となった。神経質に売買は交錯も、足元では152円台前半と上値が重い。クロス円も円買いに押されている。豪ドル円は99円台前半、ポンド円は一時196円台割れ、ユーロ円は164円台後半まで下押しされた。欧州株や米株先物が軟調に推移するなかで、米10年債利回りも4.26%付近から4.22%付近へと低下。前日終値を上回っているのはユーロドルくらいで、ポンドドル、豪ドル/ドル、ドルカナダなどはいずれも前日終値よりもドル高水準に振れている。全般にリスク回避圧力が強い展開になっている。
ドル円は152円台前半での取引。東京朝方の153.97近辺を高値に終日前日終値水準を下回っている。東京昼過ぎには152.20台まで下落。その後の反発は153円手前までにとどまった。ロンドン時間に入ると欧州株の下落や米債利回り低下とともに一時151.94近辺まで安値を広げた。5月3日以来のドル安・円高水準となった。その後は下げ渋りも152円台後半までにとどまり、再び152円台前半に軟化している。この時間帯はリスク回避の動きに押される格好となっている。
ユーロドルは1.08台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.0828近辺まで下落。その後のロンドン市場では1.0859近辺まで買われている。前日終値1.0840レベルと挿む上下動となっている。ユーロ円はドル円と同様に売られている。東京朝方の166.87近辺を高値に、ロンドン序盤には164.83近辺まで下落。その後は165円台前半から後半で推移している。対ポンドではユーロ買いが優勢。独Ifo景況感指数は予想外の悪化となったが、特段の売り反応はみられなかった。
ポンドドルは1.28台後半での取引。ロンドン朝方に1.2917近辺まで買われる場面があったが、その後は上値重く推移。足元では安値を1.2870付近に広げてきている。ポンド円は東京朝方の198.76近辺を高値に、ロンドン市場では195.87近辺まで安値を広げている。ユーロポンドは0.8393近辺から0.8430近辺へと上昇、ポンド売りが優勢。原油安など資源価格の下落などが豪ドルなどとともにポンドの上値を抑えているもよう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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