午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利1.050%に上昇
22日の債券市場で、先物中心限月9月限は4日続落。朝方に一時143円15銭まで上伸したあとは失速し、午後は流動性供給入札の弱めの結果が重荷となるかたちで下げに転じた。
米民主党のバイデン大統領は21日に大統領選から撤退するとしたうえで、ハリス副大統領を民主党の大統領候補として支持することを明らかにした。これを受けて時間外取引の米長期金利が低下し、つれて国内債に買いが流入。拡張的な財政政策を掲げるトランプ前大統領の再選を見込んだ米債券の売りポジションをいったん縮小する動きが出たようだ。ただ、米民主党内でバイデン氏の撤退を求める声が広がっていたことから市場に驚きはなく、新しい選挙戦の構図が固まるまでは積極的には動きにくいこともあって債券買いは限定的。今晩の海外市場の反応を見極めたいとする向きが多く、次第に伸び悩む展開となった。午後に入ると、財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間1年超5年以下)で、応札倍率が3.26倍と前回(3.60倍)を下回ったことが影響。日銀が30~31日に開く金融政策決定会合で、国債買い入れの減額計画とあわせて利上げを決めるとの警戒感がくすぶっていることもあり、債券先物は142円96銭まで下押す場面があった。
先物9月限の終値は、前週末比3銭安の143円01銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.010%上昇の1.050%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
米民主党のバイデン大統領は21日に大統領選から撤退するとしたうえで、ハリス副大統領を民主党の大統領候補として支持することを明らかにした。これを受けて時間外取引の米長期金利が低下し、つれて国内債に買いが流入。拡張的な財政政策を掲げるトランプ前大統領の再選を見込んだ米債券の売りポジションをいったん縮小する動きが出たようだ。ただ、米民主党内でバイデン氏の撤退を求める声が広がっていたことから市場に驚きはなく、新しい選挙戦の構図が固まるまでは積極的には動きにくいこともあって債券買いは限定的。今晩の海外市場の反応を見極めたいとする向きが多く、次第に伸び悩む展開となった。午後に入ると、財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間1年超5年以下)で、応札倍率が3.26倍と前回(3.60倍)を下回ったことが影響。日銀が30~31日に開く金融政策決定会合で、国債買い入れの減額計画とあわせて利上げを決めるとの警戒感がくすぶっていることもあり、債券先物は142円96銭まで下押す場面があった。
先物9月限の終値は、前週末比3銭安の143円01銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.010%上昇の1.050%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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