17日の東京株式市場は強気優勢の地合いが予想され、日経平均株価は続伸する公算が大きい。4万1000円台後半をうかがう展開となりそうだ。前日の欧州株市場はドイツやフランスなど主要国をはじめほぼ全面安商状となった。中国経済の減速が欧州経済にも影響を与えるとの警戒感がくすぶるほか、18日に予定されるECB理事会の結果発表を前に見送りムードが強かった。ところが米国株市場では、景気敏感株中心に買いが集まり、NYダウが700ドルを超える急伸をみせ連日で史上最高値を更新した。この日発表された6月の米小売売上高が市場コンセンサスを上回り個人消費の底堅さが確認されたほか、FRBによる9月利下げ期待も根強く、“ゴルディロックス相場”への期待感が全体を押し上げている。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も3日続伸となったが、こちらは小幅の上昇にとどまった。エヌビディア<NVDA>やメタ・プラットフォームズ<META>など大手IT株の一角が軟調だった。なお、時価総額の比較的小さい銘柄に物色の矛先が向き、中小型株で構成されるラッセル2000は大きく上昇している。東京市場では、前日に日経平均が反発したものの終盤伸び悩む展開で上昇率は0.2%とわずかだった。外国為替市場では足もと円安が一服しており、輸出セクターへの追い風はやや弱まっているが、日銀の金融政策正常化に向けた思惑を背景に銀行株などに投資資金が流入している。きょうは、米株市場でのNYダウ大幅上昇を好感する形で、終始リスクオンの地合いが想定される。
16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比742ドル76セント高の4万954ドル48セントと5日続伸。ナスダック総合株価指数は同36.774ポイント高の1万8509.340だった。
日程面では、きょうは引け後に6月の訪日外国人客数が発表される。海外では、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、6月の英CPI、6月の米住宅着工件数、6月の米鉱工業生産・設備稼働率、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。
出所:MINKABU PRESS
16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比742ドル76セント高の4万954ドル48セントと5日続伸。ナスダック総合株価指数は同36.774ポイント高の1万8509.340だった。
日程面では、きょうは引け後に6月の訪日外国人客数が発表される。海外では、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、6月の英CPI、6月の米住宅着工件数、6月の米鉱工業生産・設備稼働率、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。
出所:MINKABU PRESS
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