午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利一時1.015%に低下

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/16 15:52
 16日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。前日の米債券安を受けて売りが先行したものの、為替市場で円安の進行が一服していることを手掛かりに切り返した。

 13日に共和党のトランプ前米大統領が銃撃され負傷した事件を巡り、米市場では11月の米大統領選で同氏に有利に働くとの見方が広がっている。15日の米債券市場では減税によるインフレ圧力や米財政の悪化などが意識され、米長期債相場が4営業日ぶりに反落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及した。ただ、この日の時間外取引で米長期金利は低下し、これが下支えとなるかたちで債券先物は寄り付き直後に143円11銭まで軟化したあとは切り返した。また、為替市場で円安の進行に歯止めがかかり、日銀が円安阻止のため急いで追加利上げに動くとの思惑が薄らいでいることも債券買いにつながったようだ。きょう財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)が順調な結果となったことが安心感を誘った面もあり、先物は午後に143円44銭まで上伸する場面があった。

 先物9月限の終値は、前週末12日に比べて17銭高の143円38銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.015%と約3週間ぶりの低水準をつけ、午後3時時点では12日比0.025%低下の1.020%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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