シュッピン Research Memo(7):2025年3月期もEC売上の伸びにより増収増益を見込む

配信元:フィスコ
投稿:2024/07/16 13:27
*13:27JST シュッピン Research Memo(7):2025年3月期もEC売上の伸びにより増収増益を見込む ■業績予想

1. 2025年3月期の業績予想
2025年3月期の業績についてシュッピン<3179>は、売上高を前期比15.9%増の56,617百万円、営業利益を同15.3%増の3,854百万円、経常利益を同14.4%増の3,824百万円、当期純利益を同13.6%増の2,639百万円と引き続き増収増益を見込んでいる。

「カメラ事業」及び「時計事業」がECを軸に増収に大きく寄与する。特に「時計事業」のEC売上については、ワンプライス買取の大幅強化やAIサポートMDの本格導入等により、前期比35%の成長を見込んでいる。

利益面では、システム投資や「BRILLER」(レディースブランドサロン)のリニューアル、コンテンツ撮影スタジオ新設などの先行投資を予定しているものの、AIMDの効果や「時計事業」による収益の底上げにより、売上総利益率は18.8%(前期は18.7%)と過去最高水準を更新し、営業増益を実現する想定である。

2. 弊社の見方
不安定な経済情勢や相場変動による影響には引き続き注意が必要であるものの、同社の業績予想の前提には合理性があり、弊社でも業績予想の達成は十分に可能であると見ている。特に、ECを軸とするビジネスモデルが会員基盤及び配信数を拡大しながら順調に進化を続けていること、市場規模の大きな「時計事業」における新たな取り組み(ワンプライス買取やAIサポートMD等)も軌道に乗ってきたこと、好調なインバウンド需要(免税売上)が続いていることを勘案すれば、業績が上振れる可能性があると弊社では考えている。注目すべきは、業績が好調な今だからこそ持続的な成長に向けた投資をいかに進めていくのかにある。その意味ではシグマクシス・グループとの資本業務提携は、今後の方向性や経営の本気度を示す事案と言えるだろう。同社が掲げるEIC企業への変革に向けて、デジタル人財の育成やAI施策の強化など、今後の取り組みとその成果に注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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