アジア株 香港株は1%高、パウエル議会証言無難通過で安堵感 バイドゥ急騰、上海で無人自動運転タクシー承認

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/10 11:30
アジア株 香港株は1%高、パウエル議会証言無難通過で安堵感 バイドゥ急騰、上海で無人自動運転タクシー承認

東京時間11:19現在
香港ハンセン指数   17699.61(+176.38 +1.01%)
中国上海総合指数  2948.99(-10.38 -0.35%)
台湾加権指数     23687.26(-212.82 -0.89%)
韓国総合株価指数  2863.62(-3.76 -0.13%)
豪ASX200指数    7796.80(-32.91 -0.42%)

アジア株は香港を除いて下落、利益確定売り優勢で始まった。

香港株は大幅高、パウエル議長の議会証言が無難に終わったことで安堵感が広がっている。
パウエルFRB議長は議会証言で、金利を長期間、高水準に維持すると経済成長が危うくなる可能性があると指摘。インフレについては最近の経済データは「さらなる緩やかな進展を示している」と述べ、さらなる良好なデータが見られれば確信が強まると語った。

中国インターネット検索大手のバイドゥは10%超急騰、1カ月ぶり高値をつけている。中国上海市で完全無人の自動運転タクシー(ロボタクシー)の運転が許可されたことが材料視されている。上海市はバイドゥと上海汽車集団傘下の賽可智能科技、小馬易行、海裹動科技の4社のロボタクシーの市内一部乗車を許可した。一方、北京市でバイドゥの無人自動運転タクシーが歩行者をはねたと報じられている。バイドゥは歩行者が信号無視して横断したためだと説明。

エヌビディア株上昇を受け、JDドットコムや美団、アリババ、テンセントホールディングスなどハイテク関連が上昇。消費者サービスや医療品、自動車、保険や銀行も軒並み上昇している。

上海株は反落、中国CPIを受け下げ幅をやや拡大。中国6月の消費者物価指数は予想に反して伸びが鈍化した。一方、生産者物価指数は下落幅が縮小、昨年1月以降で最も小幅な下落率となった。

CPI伸び鈍化や景気回復の遅れ、西側諸国との関係悪化、元安進行が引き続き懸念されている。中国人民銀行は10日、元の中心レートを1ドル=7.1342元と、昨年11月以来となるドル高・元安方向に設定した。これを受け人民元が下落。オンショア人民元は対ドルで昨年11月以来の安値をつけている。

台湾株は下落、連日史上最高値を更新していたことから調整売りに押されている。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)