今日の為替市場ポイント:米早期利下げ観測後退でドルは底堅い動きを見せる可能性

配信元:フィスコ
投稿:2024/07/10 08:27
*08:27JST 今日の為替市場ポイント:米早期利下げ観測後退でドルは底堅い動きを見せる可能性 9日のドル・円は、東京市場では160円73銭から161円13銭まで反発。欧米市場では160円91銭まで下げた後、161円52銭まで上昇し、161円32銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に161円台で推移か。米国の早期利下げ観測は後退し、ドルは底堅い動きを保つ可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は7月9日に開かれた上院銀行委員会の公聴会に出席し、質疑応答で「インフレ減速の証拠をさらに確認したいと述べつつ、高金利が労働市場に及ぼし得るリスクが当局者の間でますます懸念されている」、「さらなる良好なデータが見られれば、インフレ率が2%目標に向けて低下しているという確信が強まる」と述べた。この発言を受けて米長期金利は上昇したが、パウエル議長は労働市場の状況が2年前に比べて著しく冷え込んでいると指摘しており、9月利下げの可能性は微妙だが、年内利下げの可能性は十分残されているとみられる。


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配信元: フィスコ