カナダ、失業率上昇は景気後退の兆候ではない 移民増加の問題=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/10 04:53
 本日のカナダドルは方向感に乏しい値動きの中、ドルカナダは1.36加ドル台で上下動している。一方、円安の動きが根強く、カナダ円は118円台に上昇。

 先週発表の6月のカナダ雇用統計で失業率が6.4%に上昇し、2年前の過去最低を1.6%ポイント上回ったが、これに対してエコノミストは、カナダの失業率が着実に上昇していることは必ずしも景気後退に向かう兆候ではないとの見解を示した。失業率上昇の原因は雇用減ではなく、カナダに入国した移民が仕事を見つけられなかったためだという。

 カナダは雇用の増加を記録し続けているが、そのペースは労働力人口の急激な増加に遅れを取っている。労働市場は利下げを続けるのに十分なほど冷え込んでいるが、景気後退のドアをノックするほどではないという。

USD/CAD 1.3632 CAD/JPY 118.32

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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