◆ “161円台”に上昇も… - “膠着”変わらず
先週末は「米大統領選・テレビ討論会」と「神田財務官退任」の報、そして「米経済指標」がマーケットを揺さぶりました。
まず「トランプ氏優勢」との思惑が高まったことで、“米10年債利回り急上昇→ドル買い”が主役となりました。
この影響にてドル円は、“161円ライン”を突破すると“161.279円”へと上値を伸ばしました。
一方で「神田財務官退任、後任に三村国際局長」と伝わると、つれて進行していた“円売り”は一巡しました。
米経済指標を前にして米10年国債利回りが4.3%台を維持できなかったこともあって、その後はポジション調整的な動きにて“160.262円”へと押し下げられています。
◆ 「米インフレ鈍化」を示す内容だったが… - 米PCEコア・デフレータ
そうした中で発表された「米PCEコア・デフレータ」は、“予想通り(+0.1%/+2.6%)”の結果でした。
ただ1-3月に上昇した米インフレ圧力が“再び鈍化傾向”を示す内容となったことで、「米早期利下げ」への思惑は再び高まるかに思われました。
ただその後に発表された「シカゴPMI/ミシガン大消費者態度指数」が“好内容(47.4/68.2)”となったこともあり、明確な方向感が定まることはなく、先週末の取引を終えています。
◆ “前日安値”手前で支えられる展開はようやく止まったが…!?
それでも足元の米経済指標は「米景気後退」と「インフレ鈍化」が併存する内容が目立ちつつありますので、「米早期利下げ」への思惑は台頭しやすいと見るのが自然です。
このため今週発表される数多くの主だった米経済指標次第では、「米早期利下げ」への思惑がもう一段進行しないとも限らない点には注意が必要といえます。
ただ「データ次第」との前置きこそあるものの、“年内1回 or 0回”との主張が目立つFRBメンバー発言に対して、短期金融市場は“年内2回”を想定するマーケットが形成されています。
つまりその結果次第では、再び“ドル買い(戻し)”が進行する事態にもなりかねない…?
“前日安値”手前で支えられる展開は“11日間”でようやく止まりましたが、“わずか1.6銭”という値幅を踏まえれば、まだ“誤差の範囲内”と捉えられてもおかしくないところです。
「仏総選挙」を巡る懸念は後退しており、またいつ入るかわからないものの「円買い介入」への警戒感も根強いだけに、“ここからの上値模索”は抑制されやすいとは見ます。
それでも前記したように結果次第である以上、“一方向への動意”は抑制されやすいと考えたいところです。
そうなると“神経質な揺れ動き”はまだ続く…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
162.371(ピボットハイブレイクアウト)
162.000(大台)
上値5:161.848(+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:161.450(86/12/24-25高値)
上値3:161.397(22/10/21~23/1/16の138.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:161.279(6/28高値《年初来高値》)
上値1:161.000(大台)
前営業日終値:160.883
下値1:160.674(6/24~6/28の23.6%押し)
下値2:160.337(ピボット1stサポート)
下値3:160.262(6/28安値、6/24~6/28の38.2%押し)
下値4:159.997(6/24~6/28の50%押し、6/12~6/26の23.6%押し、+1σ、大台)
下値5:159.791(ピボット2ndサポート)
159.694(6/24~6/28の61.8%押し)
159.609(6/26安値)
159.445(日足・一目均衡表転換線)
159.319(6/24~6/28の76.4%押し、ピボットローブレイクアウト)
《11:00》
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