ドル売り優勢、明日の米PCEデフレータ控えて調整の動き=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/06/27 20:25
ドル売り優勢、明日の米PCEデフレータ控えて調整の動き=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル売りが優勢。ロンドン序盤にはいったんドル買いが入ったが、次第にドル売り方向に転じてきている。ドル円は東京市場で160.31近辺まで下落したあと、いったん160.60付近まで買い戻されたが、ロンドン時間には160.50割れへと再び軟化している。内閣府関係者が「金融政策を行う上で円相場動向を注視している、円安は物価上昇要因」との内田日銀副総裁発言を伝えた。ただ、この報道には反応薄だった。明日の米PCEデフレータ発表が注目されるなかで、ドル高に調整が入る形となっている。ユーロドルも1.0680付近から1.07付近で振幅しているが、足元では1.07台乗せと小高い。ポンドドルは1.26台前半で上下動したあと、1.26台半ばへと買われている。米10年債利回りは4.32%台へと小幅低下。クロス円はまちまちの値動きで方向性に欠けている。欧州株や米株先物が上値重く推移しているが、円高方向への値動きは広がっていない。ユーロ円は171円台半ばから後半での揉み合い。ポンド円は202円台半ばから203円台乗せと東京市場での下げを戻している。ポンド関連では、英中銀の週次オペで銀行は過去最高の213億ポンドを調達と報じられた。

 ドル円は160円台半ばでの取引。東京朝方の160.81近辺を高値に、その後は軟調に推移。東京午後には160.31近辺まで下落。ロンドン時間にかけて160.60付近まで買い戻されたが、足元では再び160.50割れ水準へと軟化している。

 ユーロドルは1.07付近での取引。東京午前の1.0677近辺を安値に底堅く推移。ロンドン朝方には1.07手前まで買われた後、1.0680付近まで一時下落。その後は再び買われて1.07台乗せとなっている。ユーロ円は171.40付近から171.80付近で方向感なく揉み合っている。対ポンドではやや売りに押されている。

 ポンドドルは1.26台半ばでの取引。東京午前の1.2613近辺を安値に、その後は堅調に推移。ロンドン朝方には1.2650手前まで買われたあとに1.2620台まで反落も、その後は再び上昇。足元では1.2650台に高値を伸ばしている。ポンド円は下に往って来い。東京早朝の203.06近辺を高値に東京午後には202.51近辺まで下落した。その後のロンドン時間には再び買われて203円付近に戻している。ユーロポンドは0.8460台から0.8450台までの小幅の振幅にとどまっている。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

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