静かな取引、ドル円159円台前半 欧州株安でユーロ円は上値重い=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/06/25 20:22
静かな取引、ドル円159円台前半 欧州株安でユーロ円は上値重い=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、静かな取引。ドル円は159円台前半から半ばでの揉み合いが続いている。欧州株が軟調に推移しており、ユーロ円は171円台前半から171円台割れへと小安い。ユーロドルも1.07台前半で上値重く推移。一方で、ポンドドルは1.26台後半から1.27付近で底堅く推移。ポンド円は200円台前半から半ばでの揉み合い。ユーロ対ポンドではユーロ売りが優勢。円相場は政府・日銀による介入警戒が上値を抑える一方、基調としての日米金利差が下支えとなっているようだ。この日は日韓財務対話が開催され、声明では自国通貨の下落について「深刻な懸念を共有」、韓国と日本、通貨スワップ協定の強化方法検討へと表明された。しかし、円相場の反応はほとんど見られなかった。月末・四半期末、半期末などで取引が手控えられたほか、ユーロ相場にとっては30日のフランス国民議会選挙待ちのムードが広がっている。このあとのNY市場では、米消費者信頼感指数、カナダ消費者物価指数などが発表される。

 ドル円は159円台前半での取引。東京午前には159.71近辺を高値に159.19近辺まで下押しされる場面があった。仲値関連の輸出の円買いとの観測が広がっていた。その後は値動きは落ち着いている。159.30-159.50台での揉み合いに。日韓財務対話が開催され、声明では自国通貨の下落について「深刻な懸念を共有」などと表明されたが、市場は特段の反応を見せていない。

 ユーロドルは1.07台前半での取引。東京午後の1.0744近辺を高値にロンドン時間には1.0721近辺まで下落した。対ポンドでのユーロ売りが優勢となり、上値を抑えた。ユーロ円は欧州株安もあって上値が重い。東京朝方の171.40近辺を高値に170.88近辺に安値を広げている。独仏10年債利回り格差は76bpと引き続き高水準で推移している。30日の仏国民議会選挙待ちとなっている。

 ポンドドルは1.26台後半での取引。東京朝方の1.2680近辺を安値に、ロンドン序盤には1.2703近辺に高値を伸ばした。その後は1.26台後半の狭いレンジで推移している。ポンド円は東京午前に売られた201.97近辺を安値に、ロンドン序盤に買われた202.62近辺を高値とするレンジ取引。ユーロポンドは0.8464近辺から0.8447近辺へと軟化。総じてユーロと比較するとポンドは底堅く推移している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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