ドル高圧力根強い、ユーロとポンドの上値重く ドル円は159円巡る振幅=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/06/21 20:28
ドル高圧力根強い、ユーロとポンドの上値重く ドル円は159円巡る振幅=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、根強いドル高圧力がみられている。ユーロやポンドの上値が重い。この日発表された6月の英欧PMI速報値が全般に弱含んでおり、両通貨の上値を抑えている。特にフランスの政治情勢の不透明感を受けて独仏ユーロ圏PMIが悪化した。きょうは欧州株が全般に下落、仏左派連合の支出計画を懸念して独仏10年債利回り格差も再び拡大している。ユーロドルは1.07台割れから1.06台後半へ、ユーロ円は170円台割れから一時169円台前半まで下落した。ポンドドルは1.26台後半から前半へと軟化、ポンド円は一時201円台割れに。英PMI速報値は非製造業の悪化を受けて総合PMIも予想以上に悪化している。昨日の英中銀金融政策発表を受けて市場での利下げ観測がやや前倒しされていることもポンドにとっての重石となっているようだ。ドル円は序盤に158円台後半に反落したが、足元では159円付近へと再び上昇。全般にドルが底堅い値動きになっている。

 ドル円は159円付近での取引。東京午前に159.13近辺まで買われたあとは、上昇一服。ロンドン序盤にはユーロ円などのクロス円の下落とともに158.67近辺まで下げた。しかし、その後は再び159円付近へと上昇している。

 ユーロドルは1.06台後半での取引。ロンドン朝方に1.0721近辺の高値をつけたあとは、仏PMIの悪化をきっかけに下落。一時1.0671近辺まで下値を広げた。その後は下げ渋りも1.07台には届いていない。ユーロ円はロンドン朝方に170.45近辺の高値をつけたあとは、売りに押されている。安値を169.33近辺まで広げたあとは170円ちょうど付近までの戻り。対ポンドではややユーロ売りが優勢。

 ポンドドルは1.26台前半での取引。ロンドン朝方の1.2675近辺を高値に、ユーロドルとともに1.26台前半へと下落。いったん1.2660付近まで反発も、ふたたび1.2630付近へと安値を広げている。ポンド円は201.48近辺を高値に200.49近辺まで下押しされた。その後は201円を挟んだ水準に落ち着いている。ユーロポンドは0.8465近辺から0.8443近辺までのレンジ取引。ロンドン時間は売りが先行も、足元では前日終値水準に戻している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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