*18:13JST 藤商事 Research Memo(12):名古屋事業所に太陽光発電設備及び蓄電設備を導入し一宮市と災害時支援協定を締結
■その他の取り組みについて
1. CSRへの取り組み
藤商事<6257>はエンターテインメントを通じて、持続可能な社会の実現に向けて主体的に取り組むとともに、ステークホルダーの期待を超える企業を目指すことをCSRの方針として掲げている。また、具体的な取り組み内容については、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)の観点から以下のとおり推進している。
(1) 環境
循環型社会の実現に向けた取り組みとしては、製品の開発段階から部材のリユースを見据えた製品づくりに取り組んでおり、ホールから回収した使用済み部品の一部を新機種の部品としてリユースすることで、廃棄物の削減を実現している。また、パチンコ遊技機では「サイドユニットシステム」、パチスロ遊技機では「分離筐体システム」を採用し、ホールでの機種入替の際に本体枠や筐体をそのまま残し、必要な部分のみを交換することで資源の有効利用と廃棄物削減に貢献している。
省エネルギー化への取り組みとしては、遊技機に節電モード※を搭載しているほか、すべての事業所でエコカーを導入、また、LED照明や省エネ性能の高い空調機を導入し、電力消費量削減に取り組むことで地球温暖化対策としてのCO2排出量削減に貢献している。
※遊技されない状態が一定時間続くと節電モードに切り替わる。
また、遊技機の開発・製造拠点である名古屋事業所(愛知県一宮市)に太陽光発電設備と蓄電設備(蓄電容量49kWh)を新たに導入し、2024年4月から稼働を開始した。CO2排出量のさらなる削減と電気料金の高騰に対応することを目的としたもので、同事業所の年間使用電力量の約32%を同設備によって賄えることになる。また、同社は2023年6月に一宮市と災害時支援協定を締結しており、災害時に地域住民が同事業所の敷地・建物等を活用できるよう、電力インフラを整備したものとなる。
(2) 社会
遊技産業の健全な発展のため、法令を遵守した高品質遊技機の開発に取り組んでいるほか、ファンに対してPSIO(遊技産業不正対策情報機構)やリカバリー・サポートネットワーク(パチンコ・パチスロ依存症問題の相談機関)に関する情報提供を通じて、遊技機の不正改造撲滅や依存症の抑制に取り組んでいる。また、法令遵守、共存共栄の観点のもと、サプライチェーンの取引先や新たな価値をともに創造する協力企業との連携を密にすることにより、パートナーシップのさらなる強化も図っている。
従業員に対しては、一人ひとりが持てる能力を最大限に発揮できる職場環境づくりに努め、従業員の成長を通じて会社の発展を目指している。具体的には、フレックスタイム制度や時差出勤制度の導入、育児休業や有給休暇取得推奨などによるワークライフバランスの推進や、働きがいの向上と個人の成長を支援するための自己申告制度の導入、「ハラスメントに関する基本方針」の策定により、ハラスメントのない職場環境づくりなどに取り組んでいる。
地域社会への貢献については、各事業所周辺の清掃活動への参加等による地域の美化や環境保護に取り組んでいるほか、義援金の寄付やボランティア活動、災害支援活動などを行っている。
(3) ガバナンス
持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を達成するため、コーポレート・ガバナンスの機能の充実が最重要課題と考えており、企業を取り巻く環境の変化に迅速かつ適切に対応するための経営上の組織体制や仕組みの整備、その他必要な施策を実施している。また、コンプライアンスやリスクマネジメントに対する取り組みについても強化している。
2. ファン層拡大に向けた取り組み
同社ではファンに向けた取り組みの一環として、各種イベントへの出展のほかSNSを通じたプロモーション活動などを実施している。2024年5月には「御坂美琴生誕祭2024」を開催し、多くの反響を得た。Youtubeの公式チャンネルではファンに向けてイベントの様子や新機種の解説動画なども公開している。また、会社のプロダクトサイト上に「開発室の独り言」という掲示板を設け、新機種に関する演出説明や開発における裏話、遊技者の疑問などへの回答、より楽しめる情報などを定期的に更新しており、ファン層の獲得につなげている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
1. CSRへの取り組み
藤商事<6257>はエンターテインメントを通じて、持続可能な社会の実現に向けて主体的に取り組むとともに、ステークホルダーの期待を超える企業を目指すことをCSRの方針として掲げている。また、具体的な取り組み内容については、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)の観点から以下のとおり推進している。
(1) 環境
循環型社会の実現に向けた取り組みとしては、製品の開発段階から部材のリユースを見据えた製品づくりに取り組んでおり、ホールから回収した使用済み部品の一部を新機種の部品としてリユースすることで、廃棄物の削減を実現している。また、パチンコ遊技機では「サイドユニットシステム」、パチスロ遊技機では「分離筐体システム」を採用し、ホールでの機種入替の際に本体枠や筐体をそのまま残し、必要な部分のみを交換することで資源の有効利用と廃棄物削減に貢献している。
省エネルギー化への取り組みとしては、遊技機に節電モード※を搭載しているほか、すべての事業所でエコカーを導入、また、LED照明や省エネ性能の高い空調機を導入し、電力消費量削減に取り組むことで地球温暖化対策としてのCO2排出量削減に貢献している。
※遊技されない状態が一定時間続くと節電モードに切り替わる。
また、遊技機の開発・製造拠点である名古屋事業所(愛知県一宮市)に太陽光発電設備と蓄電設備(蓄電容量49kWh)を新たに導入し、2024年4月から稼働を開始した。CO2排出量のさらなる削減と電気料金の高騰に対応することを目的としたもので、同事業所の年間使用電力量の約32%を同設備によって賄えることになる。また、同社は2023年6月に一宮市と災害時支援協定を締結しており、災害時に地域住民が同事業所の敷地・建物等を活用できるよう、電力インフラを整備したものとなる。
(2) 社会
遊技産業の健全な発展のため、法令を遵守した高品質遊技機の開発に取り組んでいるほか、ファンに対してPSIO(遊技産業不正対策情報機構)やリカバリー・サポートネットワーク(パチンコ・パチスロ依存症問題の相談機関)に関する情報提供を通じて、遊技機の不正改造撲滅や依存症の抑制に取り組んでいる。また、法令遵守、共存共栄の観点のもと、サプライチェーンの取引先や新たな価値をともに創造する協力企業との連携を密にすることにより、パートナーシップのさらなる強化も図っている。
従業員に対しては、一人ひとりが持てる能力を最大限に発揮できる職場環境づくりに努め、従業員の成長を通じて会社の発展を目指している。具体的には、フレックスタイム制度や時差出勤制度の導入、育児休業や有給休暇取得推奨などによるワークライフバランスの推進や、働きがいの向上と個人の成長を支援するための自己申告制度の導入、「ハラスメントに関する基本方針」の策定により、ハラスメントのない職場環境づくりなどに取り組んでいる。
地域社会への貢献については、各事業所周辺の清掃活動への参加等による地域の美化や環境保護に取り組んでいるほか、義援金の寄付やボランティア活動、災害支援活動などを行っている。
(3) ガバナンス
持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を達成するため、コーポレート・ガバナンスの機能の充実が最重要課題と考えており、企業を取り巻く環境の変化に迅速かつ適切に対応するための経営上の組織体制や仕組みの整備、その他必要な施策を実施している。また、コンプライアンスやリスクマネジメントに対する取り組みについても強化している。
2. ファン層拡大に向けた取り組み
同社ではファンに向けた取り組みの一環として、各種イベントへの出展のほかSNSを通じたプロモーション活動などを実施している。2024年5月には「御坂美琴生誕祭2024」を開催し、多くの反響を得た。Youtubeの公式チャンネルではファンに向けてイベントの様子や新機種の解説動画なども公開している。また、会社のプロダクトサイト上に「開発室の独り言」という掲示板を設け、新機種に関する演出説明や開発における裏話、遊技者の疑問などへの回答、より楽しめる情報などを定期的に更新しており、ファン層の獲得につなげている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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