カナダの1人当たりGDP、移民による人口急増で再び縮小に向かう=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/25 03:23
 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となる中、カナダドルは買い優勢となっており、ドルカナダは1.36ドル台半ばに下落しているほか、カナダ円は115円付近に上昇している。今週のカナダ円は114円台後半の水準が強い上値抵抗となっていたが、その水準を突破して介入前の水準を試しに行くか注目される。

 来週はカナダの第1四半期GDPが発表されるが、1人当たりGDPは再び縮小に向かう可能性があるとの見方がエコノミストから出ている。カナダ経済全体は第1四半期に急成長したと見込まれているが、移民で急増した人口に追いつくにはまたしても不十分と見られているようだ。1人当たりGDPは7四半期連続での縮小が見込まれるという。

 GDPは第4四半期の1.0%から2.5%に加速するとエコノミストは予想しているようだが、人口増加による1人当たりGDPは約1.0%縮小する可能性があるという。個人消費は1.1%増が見込まれ、企業の設備投資は非住宅建設の鈍化を機械購入の増加が相殺し、上昇に転じた可能性が高いという。

USD/CAD 1.3652 CAD/JPY 114.97

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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