ドル売り優勢、前日までのドル高の流れが一服 米三連休を控えて=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/24 20:32
ドル売り優勢、前日までのドル高の流れが一服 米三連休を控えて=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、ドル売りが優勢。米三連休を控えて、前日までのドル高の流れに調整が入る格好となっている。米10年債利回りは4.46-4.48%での揉み合いと落ち着いている。株式市場では前日の米株安を受けて欧州株が軟調も、時間外取引の米株先物は反発している。ドル円は157円台前半から157円台割れ水準へとじり安の動き。ユーロドルは1.08台前半から半ばをうかがう動き。ポンドドルは日本時間午後3時発表の英小売売上高が予想外の大幅低下となったことで一瞬売られたが、すぐに値を戻すと1.26台後半から1.27台前半へと買われている。クロス円は総じて堅調。ユーロ円は169円台後半から170円台前半へ、ポンド円は199円台前半から後半へと上昇している。ユーロ対ポンドの値動きは、英小売売上高発表時に一時ユーロ買いに傾いたあとは、すぐに押し戻されており、方向性には欠けている。ドル安や円安を誘引するような直接的な材料はみられず、調整主導の展開になっている。

 ドル円は157円付近での取引。東京午前に157.15近辺まで買われたあとは、反落している。ロンドン時間に入ると157円台割れ水準へと下げているが、前日終値付近までの下げにとどまっている。前日の米株安を受けて欧州株は下げているが、時間外取引での米株先物は反発しており、リスク動向はまちまち。

 ユーロドルは1.08台前半での取引。東京午後にかけて1.0806近辺までじり安となったあと、ロンドン時間には買いが強まっている。足元では1.0844近辺まで高値を伸ばしている。ユーロ円は東京午前に169.63近辺の安値をつけたあとは下げ渋り。ロンドン時間に入ると買いが強まり170.22近辺に高値を更新した。対ポンドでは一時ユーロ買いも、すぐに戻しており方向性は希薄。

 ポンドドルは1.27台前半での取引。日本時間午後3時発表の英小売売上高が弱い結果となったことで、1.2676近辺まで下落した。しかし、売りは続かずすぐに買い戻された。小売の弱さは雨による出足の悪さや今年はイースター休暇の時期が早まったため、休暇前の消費は3月中に行われたことなどが影響したもよう。ポンドドルは1.2725近辺まで高値を伸ばした。ポンド円も199.07近辺まで一瞬下げた後は、買いが継続しており高値を199.72近辺まで伸ばした。ユーロポンドは一瞬0.8528近辺まで買われたが、すぐに0.8515-20レベルへと戻している。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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