◆ “利益確定売り”先行… - 一時“155円割れ”
前日の余波もあり、昨日もドル円は“156.536円”へと上値を伸ばす場面が見られました。
しかしながら“5/15高値(156.549円)”を超え切れず、同水準に展開していた「分厚いドル売りオーダー」に押されたことで、その後は“利益確定売り”が目立ちました。
特に「FOMC議事要旨&米半導体大手・エヌビディア決算」を翌日に控えていたことも、一旦の“利益確定売り”を促したと見られるところです。
こうして米10年債利回りが“低下(4.44%→4.39%)”する中、ドル円は“156円割れ(安値は155.847円)”へと押し下げられていきました。
もっとも「日米金利格差が当面高水準を維持」との思惑は根強く、また直近の「FRB要人発言(タカ派寄り)」の影響もあります。
このため下値では“買いの手(ドル買い)”が入りやすく、すぐさま“156円台”へと押し戻されて、昨日の取引を終えています。
なお昨日記した「内田副総裁のパネルディスカッション」では“日銀追加利上げ”に関するヒントが示されることはありませんでした。
◆ ただ一旦押したことで…?
本日は前記「FOMC議事要旨&米半導体大手・エヌビディア決算」が予定されていますので、その結果を見るまでは“動きづらい”と見るのが自然といえます。
ただ前記したように、一旦押したことで“買いの手(ドル買い)”は入りやすくなっているのは事実といえます。
特に短期金融市場では「米9月利下げ」の確率を“65%”、「年内2回以上利下げ」では“60%弱(同57.2%)”をまだ織り込んだままとなっています。
直近の「FRB要人発言(タカ派寄り)」をより一層織り込みにかかる動きが進むようなことがあると…。
「上値が重く、下値はより一層堅い」が基本とは考えますが、本日は“やや値を戻す”を軸に戦略を練るべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
158.086(+2σ)
157.980(5/1高値、大台)
157.225(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:157.010(4/29~5/3の61.8%戻し、大台)
上値4:156.881(ピボット2ndレジスタンス、+1σ)
上値3:156.771(5/14高値)
上値2:156.549(5/15高値、5/21高値ピボット1stレジスタンス)
上値1:156.428(5/21高値後の戻り高値)
前営業日終値:156.192(日足・一目均衡表基準線)
下値1:156.000(大台)
下値2:155.847(5/21安値、ピボット1stサポート)
下値3:155.590(20日移動平均線)
下値4:155.504(5/20安値、週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値5:155.418(5/16~5/21の38.2%押し)
155.247(5/17安値)
155.190(日足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
155.072(5/16~5/21の50%押し、大台)
154.726(5/16~5/21の61.8%押し)
《10:35》
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