アジア株 香港株は急落、ダウ反落をきっかけに調整売り 理想汽車が急落、純利益が予想大きく下回る 

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/21 11:25
アジア株 香港株は急落、ダウ反落をきっかけに調整売り 理想汽車が急落、純利益が予想大きく下回る 

東京時間11:12現在
香港ハンセン指数   19272.12(-364.10 -1.85%)
中国上海総合指数  3157.23(-13.76 -0.45%)
台湾加権指数     21217.41(-54.22 -0.25%)
韓国総合株価指数  2732.26(-9.88 -0.36%)
豪ASX200指数    7847.10(-16.55 -0.21%)

アジア株は下落。きのうのダウ反落をきっかけに高値警戒感から利益確定売りに押されている。ただ、下値では中国不動産不況脱却期待や米利下げ期待の買いも見られる。また、あすの米エヌビディア決算への期待からハイテク関連にも買いが入っている。

台湾株は0.25%安。新総統の演説を受け中国との緊張が高まるとの懸念からきのうは一時急落したが、引けにかけて買い戻されプラスで取引を終了した。新しく総統に就任した頼氏は中国に対し政治的・軍事的威圧をやめるよう求めるとしながらも、中台関係の「現状維持」を表明したことで過度な警戒感は後退している。バイデン米大統領は「台湾独立を支持しない」とコメント、米中の緊張の高まりを回避させたいようだ。

上海株は反落、元安進行が懸念されている。人民銀行は21日、元の中心レートを1ドル=7.1069元に設定した。2月28日以来となるドル高・元安水準。これを受け人民元が対ドルで下落。オフショア人民元は約3週間ぶり安値。オンショア人民元は3週間ぶりに7.24元をつけている。

香港株は急落、ダウ反落をきっかけに調整売りに押されている。また、リオート株急落も嫌気されているもよう。
電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(リ・オート)は17%安と急落、昨年3月以来の安値をつけている。第1四半期決算の純利益が5億9260万元と市場予想の16億元を大きく下回ったことが嫌気されている。比亜迪 (BYD)、吉利汽車控股など他の自動車株も連れ安。そのほか、医療品や保険、消費者サービス、不動産関連も総じて下落している。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)