米外為市場サマリー:米予想インフレの高まりを受け156円20銭台に上伸

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/14 07:56
米外為市場サマリー:米予想インフレの高まりを受け156円20銭台に上伸  13日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円22銭前後と前週末に比べて45銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=168円56銭前後と同80銭程度のユーロ高・円安だった。

 この日にニューヨーク連銀が発表した4月の消費者調査で、1年先の予想インフレ率が前月の3%から3.3%に、5年先の予想インフレ率が同2.6%から2.8%に上昇したことから米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になるとの見方が台頭。イエレン米財務長官が「為替介入はまれな行為であるべきで、他国への伝達が必要」と発言したことや、ジェファーソンFRB副議長が講演で「インフレ率が当局目標の2%に下がることを示す証拠がさらに得られるまで、政策金利を据え置くことが適切」との見解を示したこともドルの買い手掛かりとなり、ドル円相場は一時156円25銭まで上伸した。一方、持ち高調整の動きなどから米長期金利が低下したことでユーロ買い・ドル売りが進み、つれて対円でもユーロが買われた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0790ドル前後と前週末に比べて0.0020ドル弱のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ