【中銀チェック】英中銀 四半期報告などに注目
【中銀チェック】英中銀 四半期報告などに注目
9日の英中銀金融政策会合(MPC)も7日の豪中銀同様に据え置きが見込まれています。
前回の会合では昨年から利上げを主張し続けていたハスケル委員とマン委員が現状維持投票に回り、現状維持8名対利下げ1名での現状維持となりました(ディング来院ディングラ委員は2月の会合から利下げを主張しています)。
この投票結果を受けて市場の一部では利下げに向けた動きが強まるという期待を示す動きが見られました。
しかし4月17日に発表された3月の英消費者物価指数が前年比3.2%と市場予想を上回る伸びとなり、インフレターゲットの2%が遠いという状況もあり、一時織り込まれていた6月の会合での利下げ開始期待は後退しています。短期金利市場動向から見た利下げ確率は6月で約40%、4月初め時点では約70%となっていましたのでかなりの低下です。年内の利下げについては75%が2回を見込んでいます。
今回の会合はいわゆるスーパーサーズデーとなります。四半期金融報告が発表される回にあたっており、ベイリー総裁による会見も予定されています(英中銀は年8回の会合のうち、金融政策報告が発表される4回のみ会見が組まれます)。
四半期報告で示される物価見通しなどの状況にかなり注目が集まっています。
会見での総裁の姿勢にも注目です。英中銀は米FRBや日銀などと違い、議長提案でも平気で否決してきます。ただ、ベイリー総裁になってからは議長提案が否決されたことがありません。昨年の利上げ終了後、総裁、副総裁(3名)、チーフエコノミストからなる内部委員は意見を一致させており、総裁の姿勢がいつも以上に重要になっています。
今後について物価を警戒する姿勢が強まっているようだと、早期利下げ期待が後退。ポンド高につながる可能性が高いです。
MINKABU PRESS 山岡和雅
9日の英中銀金融政策会合(MPC)も7日の豪中銀同様に据え置きが見込まれています。
前回の会合では昨年から利上げを主張し続けていたハスケル委員とマン委員が現状維持投票に回り、現状維持8名対利下げ1名での現状維持となりました(ディング来院ディングラ委員は2月の会合から利下げを主張しています)。
この投票結果を受けて市場の一部では利下げに向けた動きが強まるという期待を示す動きが見られました。
しかし4月17日に発表された3月の英消費者物価指数が前年比3.2%と市場予想を上回る伸びとなり、インフレターゲットの2%が遠いという状況もあり、一時織り込まれていた6月の会合での利下げ開始期待は後退しています。短期金利市場動向から見た利下げ確率は6月で約40%、4月初め時点では約70%となっていましたのでかなりの低下です。年内の利下げについては75%が2回を見込んでいます。
今回の会合はいわゆるスーパーサーズデーとなります。四半期金融報告が発表される回にあたっており、ベイリー総裁による会見も予定されています(英中銀は年8回の会合のうち、金融政策報告が発表される4回のみ会見が組まれます)。
四半期報告で示される物価見通しなどの状況にかなり注目が集まっています。
会見での総裁の姿勢にも注目です。英中銀は米FRBや日銀などと違い、議長提案でも平気で否決してきます。ただ、ベイリー総裁になってからは議長提案が否決されたことがありません。昨年の利上げ終了後、総裁、副総裁(3名)、チーフエコノミストからなる内部委員は意見を一致させており、総裁の姿勢がいつも以上に重要になっています。
今後について物価を警戒する姿勢が強まっているようだと、早期利下げ期待が後退。ポンド高につながる可能性が高いです。
MINKABU PRESS 山岡和雅
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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