ＡＯＫＩＨＤ、前期経常を6％上方修正、配当も10円増額

　ＡＯＫＩホールディングス <8214> [東証Ｐ] が5月1日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円→132億円(前の期は84.3億円)に5.6％上方修正し、増益率が48.3％増→56.6％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の89.4億円→96.4億円(前年同期は67.4億円)に7.8％増額し、増益率が32.5％増→42.9％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の40円→50円(前の期は20円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高は、経済活動の正常化が進んだこと等により、ファッション事業の一般マーケット及びフレッシャーズ等が好調に推移し、また、エンターテイメント事業及びアニヴェルセル・ブライダル事業も概ね予定どおり推移したこと等により、上記のとおり修正いたしました。営業利益及び経常利益は、ファッション事業における仕入価格の上昇に対応した適切な販売施策の実施等により、売上総利益高を確保できた一方、販促施策の強化や各事業において人件費の増加等もあり、上記のとおり修正いたしました。親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の増加に加え、賃上げ促進税制の影響等により税金費用が減少したことにより、上記のとおり予想を上回る見通しです。

　当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重点施策の１つとして認識しており、配当については、前年実績以上を維持しつつ配当性向30％以上を基本とし、自己株式取得を含めた総還元性向は、特別な資金需要が無いことを前提に50％以上を目指すことを基本方針としております。2024年３月期は、上記利益還元の方針を大きく上回る水準となる見込みですが、2024年３月期の業績が「１．連結業績予想」のとおり予想を上回る見通しであること、また、東京証券取引所の要請（資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応）も踏まえて総合的に検討した結果、期末配当予想を10円増額し１株当たり37円とし、年間配当金は中間配当金13円を含めて50円を予定しております。（注）上記の予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績等は大きく異なる可能性があります。開示すべき重要な事項が発生した場合には、速やかに開示いたします。