*11:03JST ラクト・ジャパン---1Q増収・2ケタ増益、国内事業はすべての部門において販売数量・売上高ともに増加
ラクト・ジャパン<3139>は12日、2024年11月期第1四半期(23年12月-24年2月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.5%増の397.20億円、営業利益が同23.5%増の12.51億円、経常利益が50.1%増の11.16億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同61.1%増の8.19億円となった。
乳原料・チーズ部門の販売数量は前年同期比12.3%増の45,583トン、売上高は同1.9%増の281.24億円となった。乳原料販売においては、アイスクリームやチョコレート向けの原料販売が好調だった。また、脱脂粉乳在庫の減少により乳業メーカー以外への輸入粉乳調製品販売では、想定以上に早く回復の傾向が見られた。チーズ販売においては、業務用・家庭用ともに前年度の値上げの影響もあり、原料チーズの需要は本格回復には至っていない。また、コロナ禍以降、サプライチェーンの混乱や国際相場の大幅な変動などがあったが、同社は調達力を活かしたタイムリーな原料供給を続けることで、複数の主要顧客との取引が拡大し、販売は順調に推移した。
食肉食材部門の販売数量は同29.3%増の7,766トン、売上高は同25.8%増の51.11億円となった。食肉、食肉加工品ともに販売数量は前年同期比で増加した。食肉販売では、北米産のフローズンポークの需要増により豚肉の販売が伸長した。加えて、前期より拡販に取り組んでいる鶏肉および鶏肉加工品販売において、既存ビジネスが順調に進展したことに加え新たな販売先の開拓が進み、販売数量は増加した。
機能性食品原料部門の販売数量は同42.7%増の584トン、売上高は同19.1%増の7.44億円となった。プロテイン製品の原料となる乳たんぱくの販売が伸長し、販売数量が前年同期比で増加した。特にスポーツニュートリションの分野を中心にプロテイン製品の需要は旺盛で、国内市場は拡大している。同社は、乳製品原料の輸入で培ってきた調達ネットワークを活用し、安定供給を維持するとともに、顧客ニーズに対応したレシピの提案や機能性素材の追加提案により、取引先が増加し事業は順調に伸長している。
アジア事業・その他の売上高は同11.2%減の57.39億円となった。アジアの乳原料販売部門(商社)は、日本からの脱脂粉乳輸出に関連した取引が大幅に減少したことや、前期に大口スポット販売があったことから、売上高・販売数量ともに前年同期比で減少した。しかし、同社グループの原料調達力や現地での対応力への評価は高く、新規商売の獲得や、大手取引先に対する競争力のある商品の販売などにより、ローカル市場での販売は順調に推移している。また、プロダクトミックスの改善により、利益率も上昇した。以上の結果、販売数量は同20.1%減の8,286トン、売上高は同19.8%減の42.07億円となった。アジアのチーズ製造販売部門(メーカー)では、中国向けのプロセスチーズ販売が、景気低迷の影響を受け、低調に推移した。しかし、景気が持ち直したタイにおいてプロセスチーズの需要が徐々に回復基調となったことや、シンガポール・マレーシアにおいて安定した取引が持続しているベーカリー向けに加えて、ピザチェーンや日系の外食企業向けにナチュラルチーズ加工品の需要が高まり、前年同期比で販売数量を伸ばした。なお、原料チーズ価格の低下により原価率が改善したことに加え、前期に実施した価格改定の効果により当部門の利益率は改善した。以上の結果、販売数量は同6.4%増の1,228トン、売上高は同16.3%増の12.64億円となった。
2024年11月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.1%増の1,600.00億円、経常利益が同19.4%増の34.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.2%増の24.00億円とする期初計画を据え置いている。
<AS>
乳原料・チーズ部門の販売数量は前年同期比12.3%増の45,583トン、売上高は同1.9%増の281.24億円となった。乳原料販売においては、アイスクリームやチョコレート向けの原料販売が好調だった。また、脱脂粉乳在庫の減少により乳業メーカー以外への輸入粉乳調製品販売では、想定以上に早く回復の傾向が見られた。チーズ販売においては、業務用・家庭用ともに前年度の値上げの影響もあり、原料チーズの需要は本格回復には至っていない。また、コロナ禍以降、サプライチェーンの混乱や国際相場の大幅な変動などがあったが、同社は調達力を活かしたタイムリーな原料供給を続けることで、複数の主要顧客との取引が拡大し、販売は順調に推移した。
食肉食材部門の販売数量は同29.3%増の7,766トン、売上高は同25.8%増の51.11億円となった。食肉、食肉加工品ともに販売数量は前年同期比で増加した。食肉販売では、北米産のフローズンポークの需要増により豚肉の販売が伸長した。加えて、前期より拡販に取り組んでいる鶏肉および鶏肉加工品販売において、既存ビジネスが順調に進展したことに加え新たな販売先の開拓が進み、販売数量は増加した。
機能性食品原料部門の販売数量は同42.7%増の584トン、売上高は同19.1%増の7.44億円となった。プロテイン製品の原料となる乳たんぱくの販売が伸長し、販売数量が前年同期比で増加した。特にスポーツニュートリションの分野を中心にプロテイン製品の需要は旺盛で、国内市場は拡大している。同社は、乳製品原料の輸入で培ってきた調達ネットワークを活用し、安定供給を維持するとともに、顧客ニーズに対応したレシピの提案や機能性素材の追加提案により、取引先が増加し事業は順調に伸長している。
アジア事業・その他の売上高は同11.2%減の57.39億円となった。アジアの乳原料販売部門(商社)は、日本からの脱脂粉乳輸出に関連した取引が大幅に減少したことや、前期に大口スポット販売があったことから、売上高・販売数量ともに前年同期比で減少した。しかし、同社グループの原料調達力や現地での対応力への評価は高く、新規商売の獲得や、大手取引先に対する競争力のある商品の販売などにより、ローカル市場での販売は順調に推移している。また、プロダクトミックスの改善により、利益率も上昇した。以上の結果、販売数量は同20.1%減の8,286トン、売上高は同19.8%減の42.07億円となった。アジアのチーズ製造販売部門(メーカー)では、中国向けのプロセスチーズ販売が、景気低迷の影響を受け、低調に推移した。しかし、景気が持ち直したタイにおいてプロセスチーズの需要が徐々に回復基調となったことや、シンガポール・マレーシアにおいて安定した取引が持続しているベーカリー向けに加えて、ピザチェーンや日系の外食企業向けにナチュラルチーズ加工品の需要が高まり、前年同期比で販売数量を伸ばした。なお、原料チーズ価格の低下により原価率が改善したことに加え、前期に実施した価格改定の効果により当部門の利益率は改善した。以上の結果、販売数量は同6.4%増の1,228トン、売上高は同16.3%増の12.64億円となった。
2024年11月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.1%増の1,600.00億円、経常利益が同19.4%増の34.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.2%増の24.00億円とする期初計画を据え置いている。
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