外為サマリー:150円20銭台に上伸、日銀の早期政策正常化観測がやや後退

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/03/01 10:21
外為サマリー:150円20銭台に上伸、日銀の早期政策正常化観測がやや後退  1日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=150円22銭前後と前日の午後5時時点に比べて55銭程度のドル高・円安となっている。

 2月29日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円98銭前後と前日に比べて70銭程度のドル安・円高で取引を終えた。同日に発表された1月の米個人消費支出(PCE)物価指数でインフレ鈍化基調が示されたことから一時149円21銭まで軟化。その後は月末要因からドルの買い戻しが入ったものの戻りは限定的だった。

 この日の東京市場のドル円相場は堅調な展開で、午前9時10分過ぎに150円29銭まで上伸する場面があった。日銀の植田和男総裁が29日、ブラジルのサンパウロで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、2%の物価目標実現について「見通せる状況には至ってない」との認識を示したことから足もとで広がっていた早期の政策正常化観測がやや後退しているようだ。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0811ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0020ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=162円41銭前後と同35銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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