*12:25JST EG Research Memo(5):2024年9月期通期は、売上高133億円と2ケタ成長回帰を予想
■業績動向
2. 2024年9月期通期の業績予想
イー・ガーディアン<6050>の2024年9月期通期の連結業績は、売上高が前期比11.7%増の13,300百万円、営業利益が同9.1%増の1,940百万円、経常利益が同7.9%増の1,950百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.5%増の1,260百万円を予想する。売上高の2ケタ成長により稼働率が上昇し、増益基調に回帰する予想である。
同社の事業領域であるインターネット関連市場は、スマートフォンを中心としたソーシャルメディアやソーシャルゲームといったソーシャルWebサービスに加え、FintechやIoTなど、引き続きこれまで以上の成長が予想される。
2024年9月期の基本方針としては、前期の売上・利益の未達要因を改善し、2ケタ増収への回帰を目指す。売上面では、新規案件の獲得で既存案件終了の影響をカバーできなかった反省の下、営業体制強化及びチェンジHDとの顧客基盤の相互活用、エンタープライズ系デジタルBPO領域の強化などに取り組む。利益面では、低収益案件が発生したことの反省の下、センター体制の強化、採算性管理の強化、高生産性の追求などに取り組む。ソーシャルサポート分野では、チェンジHDとの相乗効果により、自治体や大企業の顧客を開拓し、デジタルBPO領域の業務の拡大が期待できる。ゲームサポート分野では、ローカライズを契機としたカスタマーサポートなどのクロスセルを強化する。アド・プロセス分野においては、インターネット広告市場が持続的に成長するなか、ステルスマーケティング、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)などの法規制を背景にした需要の取り込みに注力する。サイバーセキュリティ分野では、企業のサイバーセキュリティ対策に関する旺盛な需要を受け、既存サービス(脆弱性診断、WAF、コンサルティングサービス)を軸に、ワンストップでサイバー セキュリティサービスを提供できるよう、サービスラインナップの拡充を続ける。また、さらなる成長に向けてセキュリティ人材を確保し、チェンジHDが有するデジタル人材育成力を活用するなど、教育体制の強化やマーケティングなどにも戦略的投資を行う計画である。
2024年9月期の売上高予想には、チェンジHDとの相乗効果は十分織り込んでいない面がある。弊社では、顧客基盤の拡大効果だけでも中期的に大きな成長の可能性があると考えている。また、収益面では、過去営業利益率で17%~20%前後を維持してきた実績からすると、14.6%予想はやや保守的である。進行期は、新センターの投資などがなく、稼働率の向上が見込めるため、利益を出しやすい年でもある。以上の観点から弊社では、同社予想数値は売上高・各利益ともに予想を上回ってくると考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<SI>
2. 2024年9月期通期の業績予想
イー・ガーディアン<6050>の2024年9月期通期の連結業績は、売上高が前期比11.7%増の13,300百万円、営業利益が同9.1%増の1,940百万円、経常利益が同7.9%増の1,950百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.5%増の1,260百万円を予想する。売上高の2ケタ成長により稼働率が上昇し、増益基調に回帰する予想である。
同社の事業領域であるインターネット関連市場は、スマートフォンを中心としたソーシャルメディアやソーシャルゲームといったソーシャルWebサービスに加え、FintechやIoTなど、引き続きこれまで以上の成長が予想される。
2024年9月期の基本方針としては、前期の売上・利益の未達要因を改善し、2ケタ増収への回帰を目指す。売上面では、新規案件の獲得で既存案件終了の影響をカバーできなかった反省の下、営業体制強化及びチェンジHDとの顧客基盤の相互活用、エンタープライズ系デジタルBPO領域の強化などに取り組む。利益面では、低収益案件が発生したことの反省の下、センター体制の強化、採算性管理の強化、高生産性の追求などに取り組む。ソーシャルサポート分野では、チェンジHDとの相乗効果により、自治体や大企業の顧客を開拓し、デジタルBPO領域の業務の拡大が期待できる。ゲームサポート分野では、ローカライズを契機としたカスタマーサポートなどのクロスセルを強化する。アド・プロセス分野においては、インターネット広告市場が持続的に成長するなか、ステルスマーケティング、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)などの法規制を背景にした需要の取り込みに注力する。サイバーセキュリティ分野では、企業のサイバーセキュリティ対策に関する旺盛な需要を受け、既存サービス(脆弱性診断、WAF、コンサルティングサービス)を軸に、ワンストップでサイバー セキュリティサービスを提供できるよう、サービスラインナップの拡充を続ける。また、さらなる成長に向けてセキュリティ人材を確保し、チェンジHDが有するデジタル人材育成力を活用するなど、教育体制の強化やマーケティングなどにも戦略的投資を行う計画である。
2024年9月期の売上高予想には、チェンジHDとの相乗効果は十分織り込んでいない面がある。弊社では、顧客基盤の拡大効果だけでも中期的に大きな成長の可能性があると考えている。また、収益面では、過去営業利益率で17%~20%前後を維持してきた実績からすると、14.6%予想はやや保守的である。進行期は、新センターの投資などがなく、稼働率の向上が見込めるため、利益を出しやすい年でもある。以上の観点から弊社では、同社予想数値は売上高・各利益ともに予想を上回ってくると考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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