◆ 「米早期利下げ観測」を巡って乱高下… - “145円後半→143円半ば”
先週末(5日)の米雇用統計は“概ね堅調(NFP+21.6万人等)”となり、発表直後には“145.965円”へと駆け上がる場面が見られました。
ところがその後に発表されたISM非製造業景況指数が“低下(→50.6)”すると、一転して“143.805円”へと押し下げられています。
さらにNY連銀消費者調査が“鈍化(1年先期待インフレ率3.4%→3.0%)”した週明け(8日)には、もう一段“143.658円”へと下値を拡大する場面まで見られるに至っています。
◆ ただ現在は「米CPI待ち」の様相…
こうして「米早期利下げ観測後退」は一服した格好といえますが、『米CPI(11日)を見極めたい』とのムードが強まることで、その後は“膠着(方向感定まらず)”となっているのが実状といえます。
3連休明けとなる国内勢の取引は“活発化”すると見られますが、マーケットの関心は前記「米CPI(11日)の行方」にシフトしつつあるだけに、どこまで動意づけるか…?
3日連続で米10年債利回りが“4%超”で引けているだけに、「米早期利下げ観測後退」が台頭する状況下では、“3.78%(12/27)”が目先の底となる可能性は否めないところがあります。
そうなると“ドル売り”は抑制されやすく、それでいて能登半島地震を機に台頭する「日銀マイナス金利解除は後ズレ」との思惑が“円売り”を促す可能性は否めないところがあります。
前記したように現在は「米CPI待ち(つまりポジション調整主体)」となっていますので、“もう一段のドル売り”とならないとも限りませんが、「自ずと下値は限定的」と見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.580(12/11高値、50日移動平均線)
146.163(12/12高値、ピボットハイブレイクアウト)
146.011(12/13高値、週足・一目均衡表転換線、11/13~12/28の50%戻し)
145.965(1/5高値)
145.830(+2σ)
145.519(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:145.085(12/11~12/28の76.4%戻し、1/5~1/8の61.8%戻し)
上値4:144.916(1/8高値、大台)
上値3:144.815(週足・一目均衡表基準線、1/5~1/8の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:144.539(1/5~1/8の38.2%戻し)
上値1:144.459(+1σ)
前営業日終値:144.210
下値1:144.000(大台)
下値2:143.871(日足・一目均衡表基準線)
下値3:143.658(1/8安値、ピボット1stサポート)
下値4:143.376(200日移動平均線)
下値5:143.105(12/28~1/5の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
143.003(ピボット2ndサポート、大台)
142.940(20日移動平均線)
142.844(1/4安値)
142.697(月足・一目均衡表転換線)
142.430(12/28~1/5の61.8%押し)
142.349(ピボットローブレイクアウト)
142.000(大台)
141.854(1/3安値)
《10:45》
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