引き続き“下値は堅い”を意識しながら…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/12/29 11:19

:◆ 一時“12/14安値”を割り込むも… - 結局“141円半ば”


「米早期利下げ観測」はさらに進行し、主に対ユーロで“ドル売り”は継続しました。
このためユーロドルが“1.11396ドル”へと上昇する中、ドル円は昨日記した“12/14安値(140.945円)”を割り込み、“140.245円”まで売り込まれました。
ただし「月末・年末要因」が剥落したこともあり、想定通り、その後は“買い戻し”が優勢となりました。
ドル円は元居た“141.585円”へと押し戻され、昨日の取引を終えています。

◆ そうなると“上値模索”に転じるかは別にして…?


こうして2024年取引が実質的にスタートする中、本日も“141円台”を中心に“不安定な値動き”が継続しそうな気配を漂わせています。
「米早期利下げ観測」は根強いものがありますが、FRB-市場間の乖離は大きく、“先走り過ぎ”の印象は否めないところです。
一方で「日銀緩和策修正」についても“楽観論”が蔓延しており、こちらも“先走り過ぎ”の印象は否めないところがあります。
そうなると“心理的な節目(140円の大台)”を割り込むことなく反発した昨日の動きは、再び“上値模索”に転じるかは別にしても、“下値追い”に関しては抑制圧力が働きやすい…?

ファンダメンタルズ的には“下方向”へと意識が傾きやすい状況ではありますが、引き続き“下値は堅い”を想定しつつ、年末を迎えたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※年末・年始に際し、かなり値幅を拡大して掲載しておきます。

146.011(12/13高値、週足・一目均衡表転換線、11/13~12/28の50%戻し、大台)
144.961(12/19高値、日足・一目均衡表基準線、大台)
144.700(11/13~12/28の38.2%戻し)
144.573(週足・一目均衡表基準線)
144.160(12/11~12/28の61.8%戻し)
144.099(12/20高値)
143.691(20日移動平均線、大台)
143.568(12/21高値)
143.413(12/11~12/28の50%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
143.159(12/19~12/28の61.8%戻し)
143.062(日足・一目均衡表転換線)
142.979(200日移動平均線、大台)
142.848(12/27高値)
142.665(12/11~12/28の38.2%戻し、12/19~12/28の50%戻し)
上値5:142.520(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:142.047(12/19~12/28の38.2%戻し、大台)
上値3:141.961(ピボット1stレジスタンス)
上値2:141.766(-1σ)
上値1:141.662(12/28高値)
前営業日終値:141.402
下値1:141.259(月足・一目均衡表転換線)
下値2:141.123(12/28安値後の38.2%押し)
下値3:141.042(50週移動平均線、大台)
下値4:140.955(12/28安値後の50%押し)
下値5:140.787(12/28安値後の61.8%押し)
140.544(ピボット1stサポート)
140.245(12/28安値)
140.159(-2σ)
140.000(大台)
139.855(20月移動平均線)
139.686(ピボット2ndサポート)
139.589(週足・一目均衡表先行スパン上限)
139.127(ピボットローブレイクアウト)
139.000(大台)
138.067(7/28安値、大台)
137.723(7/18安値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
137.240(7/14安値)
137.000(大台)
136.901(100週移動平均線)
136.296(5/17安値)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想