◆ さらに“下値追い”… - 一時“141円割れ”
前日のFOMCを背景にした「米早期利下げ観測」は、昨日も継続しました。
このため“ストップロス”を絡めつつ、東京タイム中盤には“140.945円”へとさらに下落しました。
ただ注目の「ECB理事会」ではラガルド総裁が“タカ派的”な発言を行ったことから“ユーロ買い→ドル売り”が進行したものの、一巡後は“巻き戻し”が先行しています。
このためドル円はNYタイム序盤にかけて“142.284円”へと持ち直すなど、下値を削っているのが実状といえます。
◆ “追認”への懸念は如何ともしがたいが… - 各国製造業/サービス業PMI
「ハト派(FRB) VS タカ派(ECB)」と対照的な結果となったことで、前日に続いてドルは“最弱通貨”の地位を占めています。
そして本日は「欧・英・米の製造業/サービス業PMI」が予定されていますので、各中銀の判断が“追認”されるような結果ともなれば、“もう一段のドル売り”となる可能性も懸念せざるを得ないところです。
ただマーケットは「日銀会合(緩和策修正の有無)」へと意識がすでに傾きつつあると見られる中、見方が大きく割れているというのが実状といえます。
そうなると“様子見”に陥りやすく、“ポジション調整主体”になりやすいと見るのが妥当なところです。
それでいて前日の「米金利見通し(ドット・チャート)」では“2024年0.75%利下げ(年3回)”が想定されたものの、すでに短期金融市場では“同1.50%利下げ(年6回)”が織り込まれしまっているという現実があります。
まだ“底打ち”を明確に確認できたわけではなく、楽観は禁物といえますが、週末というスケジュール感でもあります。
本日は“もう一段の反発(巻き戻し)”を、想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
145.132(11/13~12/14の38.2%戻し)
145.000(大台)
144.871(ピボットハイブレイクアウト)
144.573(週足・一目均衡表基準線)
144.427(12/11~12/14の61.8%戻し、-1σ)
144.221(日足・一目均衡表転換線)
144.000(大台)
143.893(ピボット2ndレジスタンス)
143.763(12/11~12/14の50%戻し)
上値5:143.098(12/11~12/14の38.2%戻し、大台)
上値4:142.915(12/14高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:142.493(12/8安値、200日移動平均線)
上値2:142.275(12/11~12/14の23.6%戻し)
上値1:142.024(-2σ、大台)
前営業日終値:141.909
下値1:141.885(12/14安値後の38.2%押し)
下値2:141.706(12/14安値後の50%押し)
下値3:141.526(12/14安値後の61.8%押し)
下値4:141.259(月足・一目均衡表転換線)
下値5:140.945(12/14安値、ピボット1stサポート、大台)
140.683(7/31安値)
140.562(50週移動平均線)
140.000(大台、ピボット2ndサポート)
139.884(20月移動平均線)
139.589(週足・一目均衡表先行スパン上限)
《10:45》
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