◆ 一時“144円後半”へ下落も、すぐさま“巻き戻し”…
注目の米CPIは“予想通り(前月比+0.1%/前年比+3.1%(コアは+0.3%/+4.0%))”となったものの、「インフレ鈍化」と捉えたマーケットは“ドル売り”で反応しました。
このため“144.719円”へと一時値を落とす場面が見られましたが、次第に「米早期利下げを促すほどではない」との認識が優勢となっていきました。
このため“巻き戻し”が入る格好となり、米10年債利回りが“小幅上昇(→4.24%)”する中、ドル円はすかさず“145.848円”へと値を戻しました。
ただしその後はFOMCを控えた“様子見ムード”が蔓延する格好となり、「上値は重いが、下値も堅い」を地で往く展開となり、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ どちらに修正されるか…? - 「FOMC」
このため28:00(日本時間13日4:00)に行われる「FOMC」と、28:30(同4:30)からの「パウエルFRB議長会見」の内容に、マーケットは注目せざるを得ないというのが実状といえます。
そして“据え置き”がほぼ確実視される中、ポイントは「金利見通し(ドット・チャート)」と「会見内容」と見られます。
前回(9月)には“年1回利下げ”が示唆されていましたが、短期金融市場では“年5回利下げ”をすでに織り込んでしまっているのが実状といえます。
つまりこの乖離は、どちら方向に修正されるのか…?
◆ 「米早期利下げ&速いペースの利下げ」を示唆する内容では…!? - 米CPI
ただ昨日の米CPIでは「米利上げ終了」は再確認されたものの、「米早期利下げ&速いペースでの利下げ」を示唆する内容ではありませんでした。
このため“(短期金融市場の)織り込み過ぎ”が修正される可能性が高いと考えていますが、こればかりは結果が出るまでは何とも…?
「会見内容」を含め“タカ派寄り”が示される可能性が高いと考えますが、予断を持つことなく、しっかりとことの成り行きを見極めたいところです。
それまでは“様子見ムード”もあり、基本的には“膠着(揺れ動き)”と考えますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※FOMCが予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
148.340(12/1高値)
148.074(日足・一目均衡表先行スパン下限)
147.966(11/13~12/7の61.8%戻し、大台)
147.823(11/22~12/7の76.4%戻し)
147.694(20週移動平均線)
147.627(100日/20日移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
147.496(12/6高値)
147.294(12/7高値)
147.000(大台)
146.896(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:146.750(11/13~12/7の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
上値4:146.580(12/11高値、11/22~12/7の61.8%戻し)
上値3:146.163(12/12高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:146.000(大台)
上値1:145.848(12/11高値後の戻り高値、12/11高値後の61.8%戻し水準、-1σ)
前営業日終値:145.473
下値1:145.284(12/12安値後の50%押し)
下値2:145.150(12/12安値後の61.8%押し)
下値3:144.967(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値4:144.719(12/12安値、12/7~12/11の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値5:144.573(週足・一目均衡表基準線)
144.087(12/7~12/11の50%押し)
143.982(-2σ、ピボット2ndサポート、大台)
143.857(12/8高値後の押し目)
143.498(12/7~12/11の61.8%押し)
143.296(ピボットローブレイクアウト)
143.000(大台)
142.770(12/7~12/11の76.4%押し)
142.493(12/8安値、200日移動平均線)
《10:55》
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