午前:債券サマリー 先物は反発、日銀の政策修正思惑の後退で

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/12/12 11:40
 12日午前の債券市場で、先物中心限月3月限は反発。一部報道をきっかけに日銀の早期政策修正思惑が後退したことが買い手掛かりとなった。

 ブルームバーグ通信が前日夕に、「日銀は賃金と物価の好循環の実現に向けた十分な確証が得られていないため、マイナス金利やイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識」と報じたことを受けて買いが先行した。ただ、債券先物は寄り付きの145円13銭を高値に伸び悩み。今晩に11月の米消費者物価指数(CPI)、13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えているとあって一方向に持ち高を傾ける動きは限定的だった。なお、きょうは財務省による5年債入札が実施される。

 午前11時の先物3月限の終値は、前日比10銭高の145円01銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.770%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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