◆ 「マイナス金利解除」への思惑が… - 一時“141円半ば”へ急落
見誤った…、まさかこのタイミングで飛び出すとは…。
『年末から来年にかけて一段とチャレンジングに』
植田日銀総裁によるこの発言は、「日銀金融政策正常化(マイナス金利解除)」へと一気に思惑を傾斜させました。
このため“円全面高”の様相を見せ、“147円処”で推移していたドル円は、NYタイム中盤にかけて一気に“141.593円”へと急落しました。
◆ ただ“セリング・クライマックス”を彷彿とさせる動き…?
一方でこの安値の滞空時間は“わずか数秒”であり、その手前の急落(143円半ば→141円半ば)、あるいはその後の急反発(141円半ば→143円後半)も“数分程度”といった急変動でした。
いわゆる“ストップロス”を絡めた動意であり、長い下ヒゲを伴う動きは“セリング・クライマックス”を思わせる動意だったといえます。
それだけ“円売り”が積み上がっていたということの証左といえそうです。
兎にも角にもテクニカル上は“崩れた”格好であり、こうした状況は“もうしばらく続く”という可能性は否めないところがあります。
ただ冒頭で記した植田日銀総裁の発言は、「日銀総裁としての職務一般」に関する質問への回答の中で飛び出したものであり、「金融政策運営」に関してではありません。
また仮にその通りだったとしても、「即座に利上げ」に臨む可能性は極めて低く、「日米金利格差」が縮小するわけでもありません。
そうなると“過剰反応”といわざるを得ず、“揺れ動き(乱高下)”こそすれども、“さらなる下値追い”は微妙といわざるを得ない…。
見誤ったばかりになりますので、基本的には“様子見”とは考えます。
それでも昨日の発言に対する解釈が変化する可能性については、頭の片隅に残しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
147.966(11/13~12/7の61.8%戻し、大台)
147.823(11/22~12/7の76.4%戻し)
147.496(12/6高値、100日移動平均線)
147.398(20週移動平均線)
147.294(12/7高値)
147.091(ピボット1stレジスタンス)
147.000(大台)
146.750(11/13~12/7の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
146.632(11/22~12/7の61.8%戻し)
146.270(-1σ)
146.000(大台)
145.670(11/22~12/7の50%戻し)
145.533(11/13~12/7の38.2%戻し)
上値5:145.209(日足・一目均衡表転換線)
上値4:145.000(大台)
上値3:144.708(11/22~12/7の38.2%戻し)
上値2:144.573(週足・一目均衡表基準線)
上値1:144.312(12/7安値後の戻り高値)
前営業日終値:144.139
下値1:144.000(大台、-2σ)
下値2:143.670(12/7安値後の23.6%押し)
下値3:143.273(12/7安値後の38.2%押し)
下値4:142.953(12/7安値後の50%押し、大台)
下値5:142.632(12/7安値後の61.8%押し)
142.333(200日移動平均線)
142.235(12/7安値後の76.4%押し)
142.000(大台)
141.593(12/7安値)
141.513(8/7安値)
141.390(ピボット1stサポート)
141.259(月足・一目均衡表転換線)
141.000(大台)
140.683(7/31安値)
140.308(50週移動平均線)
139.944(20月移動平均線、大台)
139.589(週足・一目均衡表先行スパン上限)
《11:20》
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