◆ “方向感定まらず”は継続… - “147円前半”での揺れ動き
昨日発表の「ADP雇用統計」は“前月を下回り(+10.3万人)”、非農業部門労働生産性・単位労働コストは“下方修正(△1.2%)”されました。
いずれも「労働環境のひっ迫緩和」を示唆する内容であり、「米早期利下げ観測」を背景に米10年債利回りは“4.10%”へと低下する場面が見られました。
一方で「独鉱工業受注」も“予想外の減少(△3.7%)”を見せており、「ECB早期利下げ観測」も緩むことはありませんでした。
このため金利面からくる“ドル売り”と、対ユーロでの“ドル買い”が交錯する格好となり、ドル円は“膠着(揺れ動き)”に終始しているのが実状といえます。
◆ ただ“タイムラグ”を踏まえれば“往き過ぎ”といわざるを得ない…
こうして“下値は堅いが、上値も重い”といった展開は続く中、「米雇用統計」を明日に控えるスケジュール感を踏まえれば、本日も“同様の展開(様子見ムード)”を想定せざるを得ないところがあります。
ただ「労働環境のひっ迫緩和」と、それに伴う「賃金上昇鈍化」、さらにそこから派生する「個人消費低迷」「インフレ圧力低下」との間には“タイムラグ”が生じるのが常といえます。
それでいて「2024年・計1.25%利下げ(0.25%換算で5回)」を“70%超”の確率ですでに織り込んでいる状況は、やはり“往き過ぎ”との印象が否めない…?
◆ “100日線”を巡る攻防はまだ続く…!?
テクニカル的に見ると、上値を押さえるのは“100日移動平均線(本日は147.479円)”です。
一方で下値を支えるのは“4日安値(146.206円)”と見られますが、そちらとは少し値幅が存在します。
どちら方向に突破するにも“材料不足”の印象は否めないところではありますが、ポジション調整が入るとすればやはり“上方向(ドル買い戻し)”と考えたいところです。
現時点では頑強な上値メドといえますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.056(11/13~12/4の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、大台)
148.825(11/28高値、20日移動平均線)
148.518(11/30高値)
148.340(12/1高値、11/13~12/4の38.2%戻し、11/22~12/4の61.8%戻し)
148.179(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:148.074(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値4:147.977(11/22~12/4の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
上値3:147.838(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:147.559(11/22~12/4の38.2%戻し、20週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:147.496(12/6高値、100日移動平均線)
前営業日終値:147.329(-1σ)
下値1:147.000(大台、ピボット1stサポート)
下値2:146.900(12/6安値)
下値3:146.646(ピボット2ndサポート)
下値4:146.557(12/5安値)
下値5:146.391(ピボットローブレイクアウト)
146.206(12/4安値)
146.000(大台)
145.895(9/11安値)
145.658(-2σ)
145.000(大台)
《11:00》
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