◆ “巻き戻し”先行… - 最終的に“147円半ば”
「米早期利下げ観測」を背景にした“ドル売り”は、週を跨いでも続きました。
このため東京タイム序盤には“146.206円”へとさらに値を落とす場面も見られましたが、その後は米10年債利回り“上昇(→4.29%)”するにつれて“ドル買い(戻し)”が目立ちました。
スイスCPIの“悪化(2021年10月以来最低の△0.2%)”を機に“(対スイスフランで)ドル買い”が進行したことも、“ドル買い(戻し)”を促したと見られます。
こうしてドル円はNYタイム終盤にかけて“147.453円”へと押し戻され、概ねそのままの水準で昨日の取引を終えています。
◆ ただ「底を打ったか?」はまだ微妙…
いわゆる“巻き戻し”と見られるだけに、「底を打ったか?」に関してはまだ微妙といわざるを得ません。
また“100日移動平均線(本日は147.334円)”にこそ戻したものの、“日足・一目均衡表の雲下限(同148.074円)”には到達していない状況では、テクニカル的にも「芳しいとはいい難い」というのが実状でもあります。
ただし今回の動きのキッカケとなったウォラーFRB理事発言は“利下げのプロセス”を説明したに過ぎず、週末のパウエルFRB議長発言は“強弱入り混じる”という状況でもあります。
そうした中での“米利下げ確率(3月:約60%/6月:約100%)”というのは、やはり“往き過ぎ”と見ざるを得ない…?
◆ 特に東京タイムは“動きづらい”…!?
すでに「米ブラックアウト期間」に入っていますので、米要人発言に伴った変動は“期待薄(ほぼ無理)”と見るのが自然です。
そうなると「米経済指標(本日はJOLTS求人件数&ISM非製造業景況指数)」次第ということになりますが、それまでは“動きづらい”と見るのが妥当でもあります。
東京タイムは前記“100日移動平均線”を挟む揺れ動きを想定しつつ、次なる材料の出現に備えたいところです。
米10年債利回り動向を注視しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.056(11/13~12/4の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
148.958(ピボットハイブレイクアウト、大台)
148.825(11/28高値)
148.518(11/30高値)
148.340(12/1高値、11/13~12/4の38.2%戻し)
148.205(ピボット2ndレジスタンス)
148.074(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値5:147.956(日足・一目均衡表転換線、大台)
上値4:147.717(-1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値3:147.588(20週移動平均線)
上値2:147.453(12/4高値)
上値1:147.334(100日移動平均線)
前営業日終値:147.216
下値1:147.000(大台、12/4安値後の38.2%押し)
下値2:146.830(12/4安値後の50%押し)
下値3:146.682(12/4安値後の61.8%押し)
下値4:146.464(ピボット1stサポート)
下値5:146.206(12/4安値)
146.106(-2σ)
146.000(大台)
145.895(9/11安値)
145.711(ピボット2ndサポート)
145.217(ピボットローブレイクアウト)
145.000(大台)
144.573(週足・一目均衡表基準線)
144.441(9/1安値)
144.359(8/11安値)
《10:55》
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