午前:債券サマリー 先物は反落、日銀オペ減額で長期金利0.710%に上昇

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/11/22 11:17
 22日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反落した。日銀がこの日、通告した定例の国債買い入れオペのうち、「残存期間5年超10年以下」と「同25年超」でオファー額が減額された。債券需給が緩むことを警戒した売りが膨らんだ。

 日銀が通告したのは「同1年超3年以下」(オファー額3750億円)と「同3年超5年以下」(同4500億円)、「同5年超10年以下」(同5250億円)、「同25年超」(同750億円)の4本。長期ゾーンの「同5年超10年以下」の前回のオファー額は5750億円、超長期ゾーンの「同25年超」は1000億円だった。

 21日の米国市場では、長期債相場は上昇(金利は低下)した。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した10月31日~11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨に対する反応は総じて限定的。利上げサイクル局面が終了したとの見方がくすぶるなか、ポジション調整目的の債券買いが入り、米長期金利は4.4%を下回る水準まで低下した。円債市場では外部要因を手掛かり視する姿勢は広がらなかった。

 先物12月限は前営業日比17銭安の146円13銭で午前の取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.015%高い0.710%に上昇した。

出所:MINKABU PRESS
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