ヘリオスＴＨ、今期経常を60％上方修正、配当も17円増額

　ヘリオス　テクノ　ホールディング <6927> [東証Ｓ] が11月7日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比85.3％減の0.8億円に大きく落ち込んだが、従来の4.4億円の赤字予想から一転黒字で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の7.2億円→11.5億円(前期は4.9億円)に59.7％上方修正し、増益率が46.3％増→2.3倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は10.6億円の黒字(前年同期は0.7億円の赤字)に浮上する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→25円(前期は8円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比77.1％減の0.7億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の13.6％→6.5％に急低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第２四半期連結累計期間の業績につきましては、ランプ事業において、産業用ランプの主力製品である露光装置用光源ユニット用ランプの出荷が顧客の要望により前倒納入できたこと及び製造装置事業において、露光装置用光源ユニットの一部が計画よりも早期に納入できたことなどにより、計画を上回って推移しました。　また、通期連結業績予想につきましては、上記のとおりランプ事業及び製造装置事業の双方において、出荷の前倒、早期の納入が実現し、売上原価及び販売費及び一般管理費が削減されたことにより、売上高は概ね計画通りとなる見込みであるものの、営業利益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益がそれぞれ上回る見込みとなりましたので、2024 年３月期通期連結業績予想を修正いたします。（注）本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記載は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。

　　当社は、経営基盤の強化を図るとともに、株主の皆さまに安定した配当を継続しつつ、業績に応じた利益還元を行うことを基本方針としております。この方針の下、１株当たり年間８円の予想をしておりましたが、連結業績の動向を総合的に判断し、連結配当性向並びに内部留保等について検討を進めた結果、期末配当予想を１株当たり17 円増配し、年間25 円の予想とさせていただきます。（注）本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記載は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。