関電化、今期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2023/10/25 15:00
 関東電化工業 <4047> [東証P] が10月25日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の43億円の黒字→16億円の赤字(前期は136億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
 ただ、4-9月期(上期)の連結経常利益は従来予想の1億円→1.3億円(前年同期は73.4億円)に30.0%上方修正し、減益率が98.6%減→98.2%減に縮小する見通しとなった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2024 年3月期第2四半期連結累計期間につきましては、精密化学品事業の主要顧客であります半導体メーカーの在庫調整による減産が継続しており、特にメモリ半導体の需給は未だ改善されておりません。この影響を受けた結果、半導体用特殊ガス類の販売数量が計画を下回って推移しているため、売上高、営業利益共に前回発表予想を下回る見込みであります。また、経常利益につきましては、為替差益の増加により前回発表予想を上回る見込みであります。 通期業績予想につきましては、半導体用特殊ガス類について、半導体の在庫調整が下期も継続すると想定されるため、販売数量が計画を下回ると見込まれることに加え、電池材料につきましても、電気自動車(EV)の一時的な成長鈍化による需給環境の悪化により、販売数量、販売単価共に計画を下回って推移すると見込まれるため、売上高、利益共に前回発表予想を下回る見込みであります。 また、配当金につきましては、配当性向20%を目安としておりますが、半導体市場、電気自動車市場共に一時的な在庫調整局面であり、長期的には安定的な成長が見込まれることから、配当予想(中間7 円、期末7 円、年間合計14 円)は変更しておりません。 なお、経営環境の変化を受けて、現在、中期経営計画の見直しを検討しており、11 月10 日に公表することを予定しております。主な内容として、数値目標の達成時期等の見直し、設備投資計画の見直し、資本コストを意識した経営の推進、政策保有株式の縮減を予定しております。(注)本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
配信元: 株探

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