本日に関しては“上値追いのリスクは大きい”…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/09/28 10:54

◆ さらにさらに“年初来高値更新”… - “149円後半”


“4.61%”へと米10年債利回りがさらに上昇する中、“ドル買い”はさらに進行しています。
特に昨日はユーロドルが“1.05ドル割れ(1.04886ドル)”を演じる中、ドル円は連日の“年初来高値更新(149.707円)”を見せています。
一方で「円買い介入」への思惑は燻り続けており、“150円回復”には至ることはなく、いわゆる“高止まり”のままで昨日も取引を終えています。

◆ 節目の“150円台”は目前だが…?


節目の“150円台”が目前に迫る中、本日はさらに「円買い介入」への思惑は高まると見られます。
ただ日本当局が目を光らせる東京タイムでの上値追いは、“手控えられる”可能性が高いと見るのが妥当です。
このためポイントは“欧州タイム以降”と見られるところです。

米10年債利回りのチャート上の節目は、“4.71%(2007/10/15)”と見られます。
一方でドル円の節目は、前記した“心理的な節目(150円ライン)”と見るのが妥当といえます。
これらを超え切るかがポイントということになりますが、ただ“過度or急激な動き”と捉えられる可能性を秘めた“ストップロス”を絡めるところまで至るか…?

日本当局の「円安けん制発言」のトーンは概ね“横ばい”ですので、“もう一段の上値模索”は十分可能と考えますが、本日に関しては“上値追いのリスクは大きい”と考えたいところです。
それでも“崩れる”ところまで発展することはないと考えますが…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

152.300(90/7/6高値)
151.952(22/10/21高値、大台)
151.000(大台)
上値5:150.768(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:150.238(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:150.000(大台)
上値2:149.930(ピボット1stレジスタンス)
上値1:149.707(9/27高値《年初来高値》、+2σ)
前営業日終値:149.623
下値1:149.249(9/27高値後の押し目)
下値2:149.092(ピボット1stサポート)
下値3:149.000(大台)
下値4:148.869(9/27安値)
下値5:148.795(9/21~9/27の38.2%押し)
148.698(9/26安値、+1σ)
148.514(9/21~9/27の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
148.238(9/25安値、9/11~9/27の38.2%押し、9/21~9/27の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
148.000(大台)
147.801(9/11~9/27の50%押し、20日移動平均線)
147.695(9/1~9/27の38.2%押し)
147.494(9/22安値)
147.321(9/21安値、9/11~9/27の61.8%押し)
147.001(9/13-14安値、日足・一目均衡表基準線、9/1~9/27の50%押し、大台)
146.677(-1σ)
146.577(8/7~9/27の38.2%押し)
146.441(9/12安値、9/1~9/27の61.8%押し)

《10:25》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想