ドル円、148円台に買い戻される ドル反発が間近との指摘も=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、ドル高が続いており、ドル円は海外時間に入って148円台に買い戻されている。東京時間には円高が強まり、147円台半ばに下落していた。植田日銀総裁の発言に反応したもので、総裁は参院財政金融委員会で、引き続き賃金上昇は強い姿が続いているとし、今後、実質賃金あるいは消費についてはもう少し良い姿が見込まれると述べていた。
トランプ政権の関税措置などを受けて世界経済の不確実性が増している中、日銀の利上げが最も確実との見方が市場には広まっているようだ。
ただ、海外市場に入ってからのドル高がドル円を148円台に押し戻している。ドルは第1四半期の3%超の下落から安定を見せている。投機筋はドルロングを減らしているものの、オプション市場ではドル反発を見込んだ取引が優勢となっており、リスク反転はますますドル高を支持しているという。テクニカル的にもシグナルは、ドル反発が間近に迫っている可能性を示唆している状況。
先ほど発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで、発表直後はドル安の反応が見られたが、直ぐに切り返している。米PPIはサービスコスト低下が影響したが、FRBが好んで参照しているPCEデフレータの構成要素はディスインフレを示していない。入院費が1%上昇し、ポートフォリオ管理費が0.5%上昇するなど、概ね上昇。また、2月はトランプ関税はまだ発動していなかったが、その可能性を警戒して財の価格は上昇しており、サービスの低下を相殺していた。
いずれにしろ、FRBが年内に2回以上の利下げを実施との見方には変化はない。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は148円に観測。
13日(木)
148.00(13.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
トランプ政権の関税措置などを受けて世界経済の不確実性が増している中、日銀の利上げが最も確実との見方が市場には広まっているようだ。
ただ、海外市場に入ってからのドル高がドル円を148円台に押し戻している。ドルは第1四半期の3%超の下落から安定を見せている。投機筋はドルロングを減らしているものの、オプション市場ではドル反発を見込んだ取引が優勢となっており、リスク反転はますますドル高を支持しているという。テクニカル的にもシグナルは、ドル反発が間近に迫っている可能性を示唆している状況。
先ほど発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで、発表直後はドル安の反応が見られたが、直ぐに切り返している。米PPIはサービスコスト低下が影響したが、FRBが好んで参照しているPCEデフレータの構成要素はディスインフレを示していない。入院費が1%上昇し、ポートフォリオ管理費が0.5%上昇するなど、概ね上昇。また、2月はトランプ関税はまだ発動していなかったが、その可能性を警戒して財の価格は上昇しており、サービスの低下を相殺していた。
いずれにしろ、FRBが年内に2回以上の利下げを実施との見方には変化はない。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は148円に観測。
13日(木)
148.00(13.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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